2011年02月11日

「長崎ぶらぶら節」なかにし礼

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舞台は長崎の丸山遊里。

芸者の愛八はあまり器量はよくありませんが芸達者で、丸山でも五本の指に入る名妓です。

そんな愛八が恋したのが長崎を研究する古賀十二郎。

古賀に歌の才能を認められた愛八は、長崎に伝わる古い歌を古賀と一緒に捜し歩くことになります。

そんな中でみつけたのが「長崎ぶらぶら節」。

やがて詩人の西條八十が日本の民謡を訪ねるという企画で長崎を訪れ、愛八の歌を聴きます。

その才能を認めた西條は愛八の歌う「長崎ぶらぶら節」をレコードにします。

ラジオにも歌声が乗り、愛八の名前は全国に知れ渡るようになります・・・・。

大まかに書くとこのような内容ですが、その中には愛八のひたすらな生き様、切ない恋心、後輩のお雪に対する涙ぐましい無償の愛が描かれています。

特に最後のお雪に対しての尽くし方、古賀への想いは壮絶とさえ言えます。

まさに愛八の精一杯生き抜いた人生の物語です。

心が浄化されるような小説ですね。

長崎弁で交わされる会話が暖かく、土地に根ざした生活観が滲み出ているのも大きな魅力です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする