2011年04月18日

「かつどん協議会」原宏一

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かつ丼好きの主人公。

行きつけの大衆食堂のオヤジさんがぎっくり腰になったとかで、一週間かつ丼をタダで食べさせてもらえることに釣られ、かわりに同業者が集まる会議に出席することになります。

全国食堂中央連盟という集まりの会議の内容は、かつ丼について。

ファミリーレストランなどに押されて寂れていく一方の大衆食堂業界が、起死回生策としてかつ丼推進キャンペーンを企画したのです。

当然各業界が売り込みにかかります。

日農連は米を、養豚協は豚肉を、鶏卵連は卵を。

他にも醤油メーカーやパン粉メーカー、砂糖メーカーなど。

自分たちが扱う商品こそがかつ丼の主役であると、一歩も譲りません。

会議におけるバトルの行く末は・・・・。

くだらないことを真剣に論じる(演じる)というのは笑いのひとつのパターンですが、これはまさしくそれですね。

その他、政治はくじ引きで決めろと主張する老人の話「くじびき翁」、謝罪することを専門とする職業『謝罪士』を描いた「メンツ立てケーム」。

どれもちょっと変わった切り口で楽しく読めました。

こじんまりとまとまった短編集という印象です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする