2011年04月25日

「藁の楯」木内一裕

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作者の名前は木内一裕。

ひらがなで書くと「きうちかずひろ」。

そう、大ヒット漫画「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の作者です。

漫画家から小説家への転向第一作がこの作品です。

来月から小学二年生になる少女が暴行され惨殺されます。

その少女は某巨大企業創始者、蜷川隆興の孫です。

逃亡して行方の掴めない犯人を許せない蜷川は有り余る資産にものをいわせ、三大全国紙に犯人の清丸国秀殺人依頼の広告を掲載します。

清丸を殺した者には賞金十億円。

はした金で殺人をする人間などいくらでもいます。

ましてや十億円となると。

数年服役して出所すれば、悠々自適の生活が待っているのです。

借金を抱えて自殺を考えているような人物などにとっては、願ってもないチャンスです。

暴力団も動くことでしょう。

警察だけではなく、そのような人間たちから逃げられるすべはありません。

福岡県に潜伏していた清丸はたまらず自首してきます。

そんな清丸を警視庁に移送するため、五人の人物が選ばれます。

その中の一人が主人公である警視庁の機動警備隊に所属するSPの銘苅一基です。

賞金狙いたちの手から無事清丸を福岡から東京まで移送できるのか。

ところが清丸の命を狙うのは一般人だけではなく、留置所や機動隊の警官の中にもいたのです。

近づいてくる者はすべて敵!?

そんな中で銘苅は任務を遂行できるのか・・・・。

なかなか大胆な設定の小説です。

福岡から東京までのサバイバルゲームといった趣ですね。

かなり取材や下調べもされたでしょう、小説第一作ということで力の入った雰囲気が伺えます。

ちょっと入り過ぎな感がなくもないですが。(笑)

しかし最後の最後まで緊張感を保ちつつ読ませる展開はなかなかのもの。

面白く読めました。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする