2011年08月03日

「夜陰譚」菅浩江

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幻想ホラー小説集。

九つの短編が収められています。

表題作は三十歳を超えた肥満の女性が主人公です。

職場では周りの女性たちから相手にされていない疎外感を持っています。

それも自分の容姿のせいだと思っている主人公は、夜に出歩き闇の中に溶け込むことによって心を癒しています。

あるとき見知らぬ路地に迷い込んだ主人公は、そこで不思議な光景に出会います。

電柱に刻まれた「十」と「一」という文字。

線を一本ずつ刻み、それが三本となり「十一」になると姿を変えることができるというのです。

ある中年の男は木の体に、ある女は銀の体に、ある少女はガラスの体に。

主人公もガラスの体になりたいと願います。

そして電柱に「十一」を完成させたとき主人公は・・・・。

どの作品も幻想ではありますが、あまりホラーという雰囲気ではないですね。

しかし女性の嫉妬を根本にした内容は怖いといえばたしかに怖い。

これは男性では出せない怖さであり醜さでしょう。

ただちょっと物語が抽象的すぎて、私にはもひとつ楽しめませんでした。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 『す』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする