2011年08月10日

「検屍官」パトリシア・コーンウェル

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たまには翻訳物でも読んでみるかと購入。

日本でもベストセラーを続けている検屍官シリーズの第1作です。

週末になると町で起こる一人暮らしの女性を狙った連続殺人事件。

紐で縛られ残虐な姿で殺された被害者たちを、美人検屍局長のケイ・スカーペッタが検屍します。

共通しているのは、レーザーを当てたときに光る物質がすべての被害者から検出されていること。

これがどのような手がかりになるのか。

そして事件のデータを入れているコンピューターへの侵入。

検屍局から情報が漏れているのではないかと、スカーペッタの立場が危うくなります。

誰かがスカーペッタの仕事を妨害しようとしているのです。

犯人はどのような人物なのか。

スカーペッタを陥れようとしているのは犯人なのか、別の人物なのか。

やがて魔の手がスカーペッタにも・・・・。

物語に入り込むまでに少し時間がかりました。

そのせいかスカーペッタの苛立ちや、4人目の被害者の夫の嫌疑を頑なに否定する気持ちがわからず。

夫のローリー・ピーターセンにはかなりの状況証拠があるというのに。

前者は女性にとって(すべての人にとってですが)嫌悪すべき犯罪に関わらなければならない気持ちがそうさせるのか。

後者はいけすかない部長刑事のマリーノに同調したくないからなのか。

読み進めていきますとたしかにそれもわからないでもない。

あとは恋人のビル・ボルツのキャラクターがどうもなぁ。

物語(読者)を振りまわすために無理やり設定したようなキャラです。

そしてこの検屍官という仕事はこんなにも事件の捜査に首を突っ込むものなのかという疑問を持ちながら読んでいたのですが、訳者のあとがきによりますと日本とは違いどうやらそのようなんですね。

海外の小説の場合、そのような日本とは違った事情を前提として読まなければしっくりこない部分があります。

この作品が出版されたのはもう二十年以上前。

コンピューターやDNA鑑定について時代を感じさせるのはやむを得ませんね。

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 05:03| Comment(0) | TrackBack(1) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする