2011年08月16日

「リボルバー」佐藤正午

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公園で女が男に暴行されているのに遭遇した高校生の少年。

その男に殴り倒され、蹴られ、地面に這いつくばります。

「今度会ったら殺してやる」

恨みを持つものの、少年にはなすすべがありません。

しかし偶然にも警官から奪った拳銃がごみ箱に捨てられているのを拾います。

これさえあれば自分でもあの男に復讐することができる。

少年はその拳銃を持って、長崎から男が行った札幌に向かいます。

それを追う同級生の女の子と拳銃を奪われた不始末で警官を辞職した男。

それとは別に札幌に向かう二人の酒好きギャンブル好きの男たち・・・・。

作者はこれをサスペンス小説とあとがきに書いておられますが、あまりサスペンスという気はしませんね。

それはやはりとぼけた二人組が緊張を緩和しているせいもあるかと思います。

こういう人物を設定するところが佐藤正午なんですね。

札幌に着き、目当ての男を探し当て、拳銃を突きつけた少年は・・・・。

サスペンス小説としてはカタルシスに不満がありますし、青春小説として読むには視点を分け過ぎですし。

やはりこれは二人組の放浪小説として読むのが正解かと。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする