2011年09月06日

「都合のいい結婚」水野麻里

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31歳の珠江はテレビ局のプロデューサーです。

華やかな業界のように見えますが、徹夜だなんだと身も心もボロボロです。

今は恋人もおらず、結婚もほぼあきらめて仕事に打ち込んできたのですが、ある日同僚のヨッシーから結婚を申し込まれます。

珠江と結婚して専業主夫になりたいんだと。

そして人気俳優の田端亨からは付き合って欲しいと告白を受けます。

そんなギョーカイの男たちとのやり取りの中、出会ったのはトラック運転手の加川幾夫です。

純情で素朴な加川に珠江はやすらぎを感じます。

さて、そんな男たちに囲まれた珠江の恋の行く末は・・・・。

主人公は「ギョーカイ」の働く女性、そして扱うテーマは仕事と結婚。

まったくのステレオタイプな設定です。

おまけに芸能人を含む3人の男性の間で心は揺れ動き・・・・って、あのねぇ・・・・。(笑)

そりゃ女性としては気持ちいいでしょう。

仕事に対してなんだかんだいいながらもテレビ局のプロデューサーですよ。

花形です。

そして同僚や芸能人から迫られるんです。

おまけにそんなギョーカイの雰囲気のまったくない男性とも出会って。

これ、男性と女性を入れ替えてみてはどうです?

主人公は男性テレビプロデューサー。

同僚の女性から結婚を申し込まれ、女優から交際を申し込まれ、素朴な一般女性とも出会う。

心揺れ動く主人公。

アホかっちゅう話ですよね。(笑)

女性の仕事と結婚を描くのはけっこう。

しかし主人公がテレビ局のプロデューサーという設定は安直過ぎませんか。

例えばスーパーのレジで時給750円のパートをしている女性の仕事と結婚を書いてみてくださいよ。

漁港の工場で一日中魚を捌き続けて手を赤く染めている、そんな女性の仕事と恋愛を書いてみてくださいよ。

男性に混じって油まみれになって働いている工場の女性の結婚観恋愛観を書いてみてくださいよ。

もちろん職業に貴賤はありません。

でも女性の仕事や結婚をテーマにする場合、なんでみんなホワイトカラーのキャリアウーマンなんでしょうか。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 18:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする