2011年11月20日

「文学賞メッタ斬り!」豊崎由美 大森望

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文学賞候補作ではなく、文学賞そのものを評価しようという本です。

著者は豊崎由美氏と大森望氏。

芥川賞、直木賞といった日本でいちばん有名な文学賞をはじめ、プロ作家に与えられる賞からデビューのための新人賞まで、とにかく片っ端からぶった切っておられます。

各文学賞の事情や選考に関する裏話なんかも読めて実に面白い。

もちろんそれらの賞にかかわる小説や作家も多数取り上げられていますので、書評としても楽しめます。

それにしてもお二人の読書量のすごいこと。

特に大森氏ですね。

ライトノベルやSFなんかでは豊崎氏が完全に聞き役に回っているくらい。

幅広く文学の現状に興味をお持ちの方はぜひご一読を。

ラベル:書評・作家
posted by たろちゃん at 03:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 『と』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月18日

「お笑い 男の星座2 私情最強編」浅草キッド

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お笑い芸人浅草キッドが書く、芸能人の知られざる裏話のパート2。

サブタイトルは「私情最強編」です。

紹介されているのは、鈴木その子、寺門ジモン、飯島直子、水道橋博士(浅草キッド)、江頭2:50、百瀬博教。

鈴木その子ブレイクの仕掛け人は浅草キッドだったのですね。

テレビを観ない私は始めて知りました。

しかし章のタイトルが白色彗星って・・・・。(笑)

寺門ジモンは章のタイトルにあるようにまさしく”自称最強”。

プロレスの神様カール・ゴッチがやっていたトレーニングを30年間続けているとか。

その他つねに戦いを想定して生活していらっしゃるようです。

しかしいったい誰と戦うというのか・・・・。

水道橋博士の「変装免許逮捕事件」、江頭2:50の命を懸けた「水中無呼吸対決」なども馬鹿馬鹿しいながら芸人の魂を見ました。(笑)

ラベル:エッセイ
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2011年11月16日

「傷ある翼」円地文子

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「朱を奪うもの」に続く三部作の第二部がこの作品です。

第一部の「朱を奪うもの」では主人公の宗像滋子が歯もなくなり右の乳もなくなり、子宮さえもなくなった体で過去を振り返るという構成です。

左翼的な思想に揉まれプロレタリア演劇にのめり、戯曲を書き、左翼な文学者一柳燦との恋愛があり、そして宗像勘次と打算的な結婚をします。

そしてこの第二部では美子という子供もでき、宗像との結婚生活が描かれています。

打算で結婚したわけですが、宗像の卑しさを目の当たりにし、二人の間に愛などありません。

どうにか子供で繋がっているようなものです。

なんとか自分の力で生きていこうと滋子は小説を書くことを決意します。

一柳との再会、そして別れ。

女の生き方や性、結婚、男たちとの運命的な出会い。

第一部に引き続き、戦中戦後を背景にそれらが実に丁寧に積み重ねるように描かれていきます。

いよいよ第三部では第一部の冒頭に向かって話が収束していくのでしょうが、さて戦後の時代を滋子はどのように生き抜いていくのでしょうか。

ラベル:小説
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2011年11月14日

「酔って記憶をなくします」石原たきび編

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酔って記憶をなくす。

酒飲みを自認する人なら誰しも経験があるんじゃないでしょうか。

飲み会の途中から記憶が飛んでいる。

どうやって家に帰ったのか覚えていない。

それでもまだ無事に帰宅していれば問題ないのですが、酔いが覚めたときに冷や汗をかくことも多々あります。

周りの人に絡んだのではないか、店に迷惑をかけたのではないか。

なぜかケガをしている、財布がない、わけのわからない買い物をしている、などというのもあります。

そんないろんなエピソードを集めたのがこの本。

あとになってそうやって笑い話にできるからいいものの、一歩間違うと命に関わることだったりしますからね。

酒飲みの皆様におかれましてはぜひ一読され、日頃の酒癖を反省されてはいかがでしょうか。(笑)

ラベル:グルメ本
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2011年11月12日

「平成日本タブー大全」溝口敦・山村明義・一ノ宮美成・寺澤有・鈴木智彦 ほか

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なかなか新聞やテレビなどでは取り上げられないタブーというのがあります。

その中でも戦後日本の三大タブーは「菊」「鶴」「菱」といわれてきたそうです。

「菊」というのは皇室、「鶴」は創価学会、「菱」は暴力団の山口組のこと。

その他同和団体や警察、芸能界についてもこの本では触れられています。

芸能界では最近人気タレントの島田紳助が暴力団とのつながりが原因で芸能界を引退しましたが、この本ではすでに(単行本は2006年刊行)それが指摘されています。

ライターは溝口敦氏

暴力団関係に関してはさすがのジャーナリストですね。

宝島社の裏話モノってけっこう期待はずれが多い気がしますが、これはまずまず読み応えありました。

posted by たろちゃん at 04:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする