2011年12月13日

「花宵道中」宮木あや子

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吉原を舞台にした連作短編集です。

遊女たちの切ない生き様が描かれています。

六編収められており主人公はそれぞれ違うのですが、同じエピソードであっても作品によって違う視点で書かれていますので、その多重な視点がこの連作に厚みをもたらしているのですね。

もちろん各主人公たちにはそれぞれの物語があります。

どの物語にも共通しているのは、遊女たちの一途な想いです。

自分ではどうにもならない境遇に生まれ、吉原という地で生きていかなければならない運命。

そんな中でも遊女たちは男に恋をします。

そして一生懸命に生き抜きます。

その生き様はあまりにも切な過ぎます・・・・。

作者は表題作の「花宵道中」で、R-18文学賞の大賞と読者賞のダブル受賞でデビュー。

やや粗い部分はありますが、デビュー作でこの筆力はなかなかのもの。

他の作品も読んでいきたいと思います。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 05:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする