2011年12月21日

「花散らしの雨 みをつくし料理帖」高田郁

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みをつくし料理帖シリーズ第二作。

前作にて付け火で店を焼かれた「つる家」は新しい場所で暖簾を掲げます。

「つる家」の料理人の澪は雪ノ下という野草を天ぷらにして出すのですが、なんとまた大店の料理屋である「登龍楼」に料理を真似されます。

この「登龍楼」が「つる家」に散々嫌がらせをし、付け火をしたと思われるのです。

澪は次なる料理を考えます。

三つ葉を使った三つ葉尽くし。

しかしこれもやはり「登龍楼」で同じものを出しているのです。

澪が考え付いたのとまったく同じ素材を使い、同じ料理法でしかも「つる家」よりひと足早く出すなどとはあまりにも不自然。

どうやらしばらく前に下足番として雇い入れたふきという少女に不審な行動があり・・・・。

相変わらずいいですね。

絶好調です。

上に書いた「俎橋から-ほろにが蕗ご飯」で始まりまして、表題作の「花散らしの雨-こぼれ梅」では、大坂で幼馴染みだった野江こと吉原の伝説の遊女「あさひ太夫」との距離がまた縮まります。

「一粒符-なめらか葛饅頭」では裏店の人たちの人情に涙を堪え切れません。

「銀菊-忍び瓜」では澪の小松原に対する淡い恋心が意地らしい。

料理人としての澪の成長を柱に、周りの人たちの人情、幼馴染みとの再会、そしてほのかな恋なども描かれ、読み応えじゅうぶんな一冊となっています。

巻末には作中に出てくる料理のレシピもありまして、料理好きにとっては至れり尽くせり。(笑)

文句なしにおすすめのシリーズです。

posted by たろちゃん at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする