2012年02月08日

「それゆけ太平」山上龍彦

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山上龍彦氏が漫画家から小説家に転向しての第二弾がこの本です。

前作は短編集でしたが、今回は長編。

主人公の芋栗太平は柔道家。

実力はありますが、どこか抜けたところのある青年です。

研究熱心な太平は歩行中も技の工夫を怠りません。

ある日道を歩きながら頭の中で技のシミュレーションをしていたところ、思わず通りがかりの老婆を投げ飛ばしてしまいます。

それが太平が所属する鷹揚館のライバルである武藤道場の主の母親だったものだからえらいことに。

鷹揚館と武藤道場が一触即発の状態に。

肝心の太平は行方をくらましてしまうのですが・・・・。

いかにも山上氏らしいキャラクターの主人公と話のドタバタぶりです。

ただストーリーにはさほど重きを置いていない気がしました。

その場その場のドタバタぶりを楽しむ小説ですかね。

めちゃくちゃなわりに突き抜け感がイマイチなのは、ストーリーが弱く着地点がぼやけているからでは。

擬音などはやはり漫画家ならではなところがありますし、主人公に言わせる作者の主張などは漫画ではもどかしく文章で表現したかったんだろうなと思えました。

しかしそんな作者の気合のわりには読後に満足感がなかったですね。

タイトルももう少しどうにかならなかったものか。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 05:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする