2012年04月30日

4月の一冊

今月読みましたのは14冊です。

まずまずの量。

・「耽溺者(ジャンキー)」グレッグ・ルッカ
・「お金をかけずに食を楽しむフランス人 お金をかけても満足できない日本人」吉村葉子
・「マリモ 酒漬けOL物語」山崎マキコ
・「仮面の国」柳美里
・「剣客商売 隠れ蓑」池波正太郎
・「息がとまるほど」唯川恵
・「グルメの嘘」友里征耶
・「四畳半神話大系」森見登美彦
・「味な旅 舌の旅」宇能鴻一郎
・「塩の街」有川浩 
・「ホンのお楽しみ」藤田香織 
・「ちゃぶニチュード! 日本全国マズイ店列伝」野瀬泰申
・「粗茶を一服 損料屋喜八郎始末控え」山本一力
・「世界一周恐怖航海記」車谷長吉

「耽溺者(ジャンキー)」、翻訳ものです。

長かったですけどそれほど退屈はしませんでした。

かといってのめり込みもしませんでしたけど。

「お金をかけずに食を楽しむフランス人 お金をかけても満足できない日本人」、まさしく国民性が表れていますね。

食事に限らずとにかくお金をかけるのがいいことだと思っている日本人は多いと思います。

「マリモ 酒漬けOL物語」、いまいちでした。

まとまりが悪い印象です。

どうせならコメディ路線でいったほうがよかったように思いますが。

「仮面の国」、さすがの柳美里。

賛同できるかどうかは人それぞれですが、ビシバシと鋭い発言をしておられます。

「剣客商売 隠れ蓑」、本編16巻、番外編2巻の中の7巻目です。

いつもながらどっぶりと世界に浸れます。

「息がとまるほど」、短編集。

綺麗ごとではない女性の生き様が描かれていて楽しめました。

「グルメの嘘」、飲食評論業界でなにかと話題(?)な友里氏。

私はこういう人がいていいと思いますけどね。

「四畳半神話大系」、森見ワールドですねぇ。

同じ文章が何度も出てきてくどかったりもしますが、構成上やむを得ないことでしょう。

真面目なんだかふざけてるんだかわからない雰囲気がいい。

「味な旅 舌の旅」、グルメな宇能鴻一郎センセイ。

実は別名義でグルメ小説なんかも書いておられるんですよね。

「塩の街」、有川浩のデビュー作。

なかなかのSFだとは思いますが、ちょっと恋愛に肩入れし過ぎな感あり。

それがこの作者の持ち味かもしれませんけども。

「ホンのお楽しみ」、本日の脂肪率が何%だのどうでもいい前フリは鬱陶しいですが、本の紹介については参考にさせていただきたいと思います。

「ちゃぶニチュード! 日本全国マズイ店列伝」、著者は日本経済新聞特別編集委員。

お堅い肩書きのわりにはなかなか面白い試みをなさっています。

「粗茶を一服 損料屋喜八郎始末控え」、シリーズ第3弾。

主人公の喜八郎はもちろん、ライバルの伊勢屋がいい味を出してきて欠かせない脇役となってきました。

「世界一周恐怖航海記」、怨念の作家・車谷長吉の世界一周船旅エッセイ。

100日間の旅で作家は何を見、何を感じたのか。

興味深く楽しく読みました。

さて、今月の一冊ですが。

今回も読んでいて「今月はこれだな」と読みながら鼻息荒くなるほどの作品はなし。

というか、そこまで興奮させてくれる作品ってそうそうありませんけどね。

しかし池波正太郎、唯川恵、山本一力など毎回安定したレベルの作品を楽しませてくださいます。

森見登美彦、有川浩といった若手の作品もそれなりによかったですし。

やはり「粗茶を一服 損料屋喜八郎始末控え」でしょうか。

シリーズ第3弾ということで最初ほどのインパクトはありませんけども、さすがに山本一力。

上手いですねぇ、読ませてくださいます。

人情とか男気とかそういうのにシビレるんですよね。

今月の一冊はこれで。

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2012年04月28日

「世界一周恐怖航海記」車谷長吉

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嫁はん(詩人・高橋順子)にせがまれ世界一周の船旅に出ることになった長吉っつぁん。

外国など行きたくもないのですが、家に置いてきぼりにされるのもつらい。

というわけで100日間の旅がスタートです。

やはりこれは車谷長吉という異端(?)な作家の体験談だからこそ面白い。

もちろん他の作家でもそれはそれで興味深い読み物とはなるでしょうが、長吉節と世界一周というなんだかミスマッチな感じがいいんですよね。

そして船に乗り合わせたいろんな人を見る目がいかにもです。

これは日記形式なのですが、できれば日常の生活もこのように纏めて出版していただけないものでしょうか。(笑)

氏の日常には非常に興味あります。

ラベル:エッセイ
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2012年04月26日

「粗茶を一服 損料屋喜八郎始末控え」山本一力

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損料屋喜八郎シリーズ第三弾。

江戸の札差の中でもいちばんの身代を誇る伊勢屋。

そんな伊勢屋を何者かが騙って陥れようとしています。

伊勢屋といえば主人公の喜八郎と米屋政八のライバルなわけですが、さてそんな企みがあることを知った喜八郎はどう出るのか。

そして自分を陥れようとした相手に対して伊勢屋はどう出たか・・・・。

このシリーズはいつも連作短編集の形を取っており柱になる話とその他の話に分けることができるのですが、今回のメインはこの伊勢屋の件。

主人公喜八郎のライバルとして設定されている伊勢屋四郎左衛門ですが、強欲な商売人です。

ですが、だだの嫌味なだけの商売人ではないのですね。

商売に関しては冷酷ではありますが、それだけの人物ではない。

喜八郎はライバルといえども伊勢屋には一目置いていますし、伊勢屋もまた年下の喜八郎の器を認めているんですね。

このあたりの微妙な関係が実にいい。

その他、「十三夜のにゅうめん」では喜八郎と秀弥のひとときも描かれていますし、喜八郎の毅然とした正義感も凛々しい。

続編が楽しみなシリーズです。

ラベル:時代小説
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2012年04月24日

「ちゃぶニチュード! 日本全国マズイ店列伝」野瀬泰申

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美味しい店を紹介した本は多数ありますよね。

というか、飲食店紹介本の目的というのはそれですから。

しかしこの本は違います。

マズイ店の紹介です。

著者はマズイと噂される店をあえて選んで食べ歩いておられるのです。

思わずちゃぶ台をひっくり返したくなるような店。

そんな店のマズさをチャブニチュードという基準で評価しようというもの。

さて、どんな店があるのか・・・・。

最初に紹介される味のないチャンポンを出す店、これわかるなぁ。

私もいちどこのようなラーメンを経験しましたし。

まあなんやかんやいろんなマズイ店やヤル気のない店などが紹介されているのですが、ウーロンハイについてはちょっと物言い。

著者は店でウーロンハイを頼んでレモンチューハイのウーロン茶割りが出てくることに憤慨しておられます。

そりゃ憤慨するでしょう。

ウーロンハイというのは甲類焼酎をウーロン茶で割ったものであると。

しかしウーロンハイという言葉自体がそもそもおかしい。

飲み物でハイとなると炭酸で割ったものとなるはずです。

レモンチューハイにウーロン茶はさすがにアレですけども、焼酎をウーロン茶で割ったのが飲みたいのなら「ウーロン茶割り」といえばいいのです。

炭酸を使わないのに「ハイ」という言葉を使う風潮に疑問を持たない著者に店を責める資格なし。

日本酒で燗といえば「熱燗」しか知らない店員はボロクソ責めてよし。(笑)

ラベル:グルメ本
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2012年04月22日

「ホンのお楽しみ」藤田香織

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女性誌の「FRaU」に連載されていたのを元に文庫化されたエッセイ&書評集です。

38回に分けていろんなテーマでそれぞれ3冊ずつ紹介されています。

エッセイにしろ紹介されている本にしろ当然女性向きではありますが、今後の本選びの参考にさせていただこうと思います。

女性向きの小説ってけっこう好きですし。

さっそく紹介されている本を1冊購入しました。

ラベル:書評・作家
posted by たろちゃん at 02:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ふ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする