2012年04月09日

「剣客商売 隠れ蓑」池波正太郎

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シリーズ第7弾です。

表題作は「隠れ蓑」。

大治郎が道で唸り声を聞きます。

そして殴打の音も。

木立の中へ入ってみると三人の酔った侍が老僧を取り囲み、刀を抜いています。

助けに入る大治郎。

老僧は以前旅の途中に出会った人物でした。

そのとき老僧は目の不自由な半病人を連れ立っていたのです。

大治郎は老僧がいまだにあのときの半病人と生活を共にしていることを知ります。

その二人の関係とは。

大治郎と小兵衛が二人に関わることになるのですが・・・・。

なんとも胸にぐっとくる話です。

老僧の自責の念といいますか罪滅ぼしの心といいますか。

「徳どん、逃げろ」は一方的な勘違いの友情の話ですが、しかしその無邪気ともいえる心が騙している側の良心を責めます。

ラストが切ない。

今回は大治郎と三冬についてはさほど大きな進展はありませんでした。

進展といっても前作ですでに結婚しているんですけどね。

ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする