第二次世界大戦下で鬱屈する少年兵たちの、複雑な心象を描破した珠玉作「蹴りたい田中」で第130回茶川賞受賞後、突如消息を絶った伝説の作家田中啓文。
以来10年、その稀有なる才能を偲んで、幼少時から出奔までの偉大なる生涯を辿る単行本未収録作8篇+αを精選、山田正紀、菅浩江、恩田陸などゆかりの作家・翻訳家・編集者らによる証言、茶川賞受賞時の貴重なインタビュウ「未到の明日に向かって」までを収録した遺稿集。
(文庫本裏表紙より)
なんとまあ馬鹿馬鹿しい本でしょうか。(笑)
茶川賞を受賞した作者の遺稿集という形式の短編集。
タイトルからして笑えますよね。
「蹴りたい田中」。
もちろん綿矢りさの「蹴りたい背中」のパロディです。
内容はといいますと、いやはやこれが・・・・。
私は「地上最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」がよかったですかね。
もうめちゃくちゃです。
こんな本を出した作者と編集部の決断に拍手。(笑)
ラベル:小説