2012年06月26日

「裁判長! 死刑に決めてもいいすか」北尾トロ

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裁判傍聴シリーズを出してこられた著者。

「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」「裁判長! これで執行猶予は甘くないすか」があります。

しかし今回はそれまでと違って、裁判員制度の導入を意識しての一冊です。

この制度が導入されることによって、誰もが裁判員になる可能性があります。

冤罪の可能性がある被告人にどのような判断を下せるのか。

特に死刑か無期懲役かの判断は大きい。

自分に死刑の判決を下せるのか。

著者は傍聴人としてですが、自分が裁判員であるという前提で裁判を考えます・・・・。

難しいですよね。

私なんか普段は「あんなやつ死刑にしたらええんや」なんて気軽に言ったりもしますが、いざ自分が裁判員になったとき、そんなことを軽々しく言えるわけありませんよね。

感情論ではなく、冷静に提示された事実で判断しなければなりません。

なので著者は苦悩します。

でもこれには正解なんて出てこないでしょうね。

例え極悪非道な犯罪を犯した者であっても、更正の可能性はあります。

というか、更正させるための懲役だという考えがあります。

なので死刑という処罰はどうなのかと。

死刑については賛否両論でしょう。

人の命を扱うわけですから。

私はもう絶対こうだという考えがありますが、それはまあわざわざ発言することもありますまい。

著者のとまどいを読みつつ、自分はどうなのだろうと考える一冊です。

posted by たろちゃん at 04:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする