商社でOLをしているヒナコはワーキングホリデーの資金を作るため、夜はキャバ嬢として働きます。
そこで出逢ったのがリュウイチさん。
資産家の息子のようで羽振りがいい。
しかしリュウイチさんと連絡が取れなくなり、やがて別れ話に。
ここから話がえらい方向に向かいまして、ヒナコはヤクザに追われる身となり海外逃亡。
さてヒナコの運命は・・・・。
次から次と話が転がっていき、けっこう楽しめましたね。
コメディであり恋愛小説であり、お水と任侠の世界であり。
やや話を暴走させ過ぎな感もなくはないですが、でもそれは新人のデビュー作としてパワフルな好印象とも取れます。
タイトルに任侠伝とありますが、OLと任侠の組み合わせというのに赤川次郎の「セーラー服と機関銃」を思い出したりしました。
海外に舞台を移すあたりに伊集院静の「羊の目」をダブらせたり。
男性よりも女性に支持されそうな小説です。
ラベル:小説