2012年08月08日

「あやまち」沢村凜

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30歳間近のごく平凡なOL。

電車通勤しているのですが、いろいろと偶然に気付きます。

たまたま同じ車両に乗り合わせた茶色いジャケットの男性。

尾行者を巻くようなそぶりを見せるのです。

なぜか興味を持ってその男性をアパートまで尾行したりします。

主人公はいつも地下鉄のホームから地上への出口まで階段を利用します。

他にそんな利用客はいなかったのですが、ひとりだけ階段の途中で主人公を追い越していく男性に出会います。

ふとしたきっかけでその男性と接点を持ち、付き合うことになります。

しかしそれを機にして、主人公を尾行する人物が現れます・・・・。

茶色いジャケットの男性、階段通勤の男性との出会い、そして不気味な尾行者。

これがどのように繋がっていくのか、読んでいてもなかなかわかりません。

ですが、だんだんとそれらが繋がってくるのです。

このあたりの焦らしのテクニックはいいですね。

真相を知ったときの主人公の対応。

これは考えさせられるのではないでしょうか。

もし自分がその立場なら。

そういうのを突きつけてこられる作品です。

作者は結論を頭に持ってきておられますけども。

読み終えまして、さりげないタイトルの奥深さを感じました。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする