2012年09月19日

「本とつきあう本 小説、マンガ、競馬新聞、なにからなにまで」光文社文庫 編

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書くことに関する仕事をしておられる人たちが、それぞれの本とのつきあいかたを披露しておられます。

人によっていろんな書きかたをしておられるのが面白い。

呉智英氏のようにまじめに真正面から読書論を書いている人、中島梓氏のように読書なんかしなくていいなんて嘯いている人。

紫門ふみ氏のように学生時代の本との出会いを書いている人、井崎修五郎氏のように競馬新聞の分析を書いている人・・・・などなど。

いしかわじゅん氏の漫画の読み方などなかなか参考になります。

まあ人それぞれいろんな考え方読み方があるのだなぁと思わせられる本です。

posted by たろちゃん at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 『こ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月17日

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー

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幼少の頃からオトンと別居し、筑豊という田舎町でオカンと暮らしてきたボク。

ボクのそばにはいつもオカンがいました。

自分のことになどまったくお金を使わず、いつもボクのためにお金を使っていてくれたオカン。

いつもボクのことを思い続けていてくれたオカン。

そんなオカンを東京に呼び寄せ、一緒に暮らすことになります。

しかしオカンはガンという病魔に襲われるのでした・・・・。

200万部のベストセラーになったリリー・フランキーの自伝的小説です。

ただ小説として読みますとちょっと中途半端。

エッセイ小説といったところですか。

そしていい歳したオッサンがひたすらオカンオカンと書き連ねるのもいかがなものかと。

理屈としてはそのような感想を持ったんですけどもね。

でも読み物としてはじゅうぶんに面白い。

泣けます。

そして大の男であっても母親は愛しく大切な存在です。

年齢なんて関係ありません。

ましてやこの物語の母子の繋がりにおいてはなおさらでしょう。

オカンを思ってなにが悪い。

そんなことを堂々と主張し、母親に対しての感謝の念を惜しげもなく表明しておられます。

いい話でした。

この作品は本屋大賞を受賞しているのですが、いかにもな傾向ですね。

本屋大賞の主旨は「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」。

ある意味直木賞や芥川賞に対するアンチテーゼとして設立された賞だと思うのですが、それはそれでやはり傾向が定まってます。

いい言い方をすればわかりやすいエンターテイメント、悪い言い方をすればミーハー。

若い女性(店員)の支持がある作品(作家)や、今が旬の作家が選ばれる傾向にあると思います。

例えば車谷長吉なんて選ばれないでしょうし。(笑)

しかし一般的なマーケットをほぼ反映した結果ではありましょう。

話がちょっと逸れましたが、この作品はそんな層にピタリとはまって支持されたようです。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 『り』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月15日

「千年ごはん」東直子

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食エッセイです。

著者は歌人とのこと。

前半は季節や思い出を伴った内容。

それぞれに短歌が添えられています。

この短歌がまたなんだかなぁな内容。

後半は日記形式です。

どちらもごく普通な食エッセイです。

文章を書く仕事をしておられる人は、このような内容でも本にして出版することができるのですね。

まあ身近でほのぼのとした気分にはなれました。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ひ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月13日

「ミューズ」赤坂真理

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主人公の美緒は高校生でモデルをしています。

歯を矯正するために通っている歯科医の手のいい匂いに惹かれ、美緒は恋をします。

やがて医院内で密会するようになり・・・・。

母がやっている宗教での仕打ち、父親コンプレックス、そのような傷が妻子ある年上の男に向かわせるのですね。

他に人のいない診察室というシチュエーション、そして口腔に入れられる歯科医の指などというのはもろに性行為の象徴。

作品全体にそのようなエロさが漂っています。

本物かどうかよくわからない美緒の恋に大人の男が振り回される話でもあります。

おまえらどっちもどっちだわ、と白けた気分で読みましたが。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月11日

「サービスの達人たち」野地秩嘉

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職業にはサービスというのが存在します。

そんなサービスの達人たちを紹介したのがこの本です。

ロールスロイスを売りまくるセールスマン。

阪神淡路大震災で活躍した電報配達人。

オードリー・ヘップバーン、ソフィア・ローレン、フリオ・イグレシアス、マイケル・ジャクソンなどに愛された靴磨き職人など。

いや、すごい。

実績もそうですが、皆さんご自分の仕事に誇りを持っておられます。

そうですよね、仕事というのは本来そうあるべきでしょう。

職人です。

そう考えるとなんやら得体の知れない仕事で大儲けしておられる人たちってなんなのかなと思ってしまいます。

こんなこと言っても貧乏人の僻みとしか取られないのかもしれませんが。

私は職人さんってすごいと思うんですよね。

やはり生身の人間としてぶつかった仕事をしておられるのに魅力を感じ、敬意を持ちます。

続編もありますので、ぜひそれも読ませていただきたいと思います。

posted by たろちゃん at 04:40| Comment(1) | TrackBack(0) | 『の』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする