2012年11月09日

「野ブタ。をプロデュース」白岩玄

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高校生の桐谷修二はクラスの人気者です。

誰に対してもそつなく対応し、場を盛り上げます。

しかし修二にとってはそれは本当の自分ではなく、あくまでそんな"桐谷修二"を演じているのです。

ある日、修二のクラスに転校生がやってきます。

名前は小谷信太。

どうしようもなくダサくてデブでブ男です。

信太はクラスの人気者である修二に憧れ、弟子入りを志願します。

修二は野ブタと名付け、信太を人気者にすべくプロデュースを始めます・・・・。

かなり軽いノリで書かれており、読み始めはこの調子で最後まで付き合うのかよとちょっとうんざりしたのですが、慣れてくるとこれがなかなか面白い。

けっこう笑えます。

さて野ブタは果たして人気者になることができるのか・・・・。

芸能界にはプロデューサーなんて肩書きの人がいまして、若い女の子なんかを国民的アイドルに仕立て上げています。

それの縮図のようなのがこの小説にはありまして、プロデュースするほうもされるほうも虚像だなぁと思えるのですね。

今はいいけど明日はどうなの、と。

私はラストに虚しさを感じましたけどね。

ところでこの小説は芥川賞の候補にもなりました。

どう考えても方向は直木賞だと思いますが。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする