東海林さだおの丸かじりシリーズ。
今回読みましたのは「どぜうの丸かじり」です。
これがシリーズ第何弾になるのか知りませんし、どれを読んでどれが未読なのかもよく把握しておりません。
それほど長く続いているシリーズなんですね。
今回の表題作といえるのは2番目に収められている「どじょうをどうじょ」でしょう。
「うなぎ」と「あなご」と「どしょう」は3兄弟であると。
しかし長男のうなぎには丑の日というのがあるのに対して、他の二人(?)にはそんなのはありません。
次男のあなごはとりあえず置いといて、筆者はどじょう料理の老舗どぜうの「飯田屋」に出かけ、どぜう丼1600円を食べます。
ついでにどぜう鍋も食べたとか。
しかし筆者の食に対する実行力には恐れ入ります。
思いつけば即実行。
その他些細なことに問題を提起するというのもお得意のパターン。
いちばん最初の「ネギの位置」では、料理においてのネギの存在というものをばかばかしく検証しておられます。
立ち食いそば屋であったり納豆であったりラーメンであったり。
その考察に唸りつつ笑いつつ。
食エッセイの最高峰とも呼びたいシリーズですね。
ラベル:グルメ本