2012年12月07日

「となり町戦争」三崎亜紀

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となり町との戦争が始まる。

主人公は町の広報誌でそれを知りました。

そして主人公のもとに封書が届きます。

「戦時特別偵察業務従事者」の任命について。

まあいえばスパイとして隣町に潜り込めというようなことですね。

わけがわからないままに主人公は戦争に巻きこまれていくのですが・・・・。

自分の住んでいる町が戦争を始める。

突飛な設定です。

どのような展開になるのかと期待して読み進めるのですが、話は淡々と進みます。

戦闘に関しての描写は一切なし。

なので物足りないんですね。

もちろん作者は敢えてそのような描写を避けておられます。

それがこの作品のテーマでもありますから。

「自分の知らないところで戦争はある。知らないうちに自分も戦争に関わっている」んだと。

でもね、これはないでしょ。

主人公も戦争を目の当たりにしないままに始まって終るのですが、読者もまったくそのまんま。

なんなのよそれって思いますね。

町の発展のために戦争をするという設定もあまりにもビジネスライクすぎて説得力ないです。

作者の主張はわかりますけども、ちょっと戦争というものを軽く扱い過ぎてるんじゃないでしょうか。

恋愛の要素も入っていますが、それもまるでお約束事のよう。

そんなのなくてもよろしい。

肩透かしな作品でした。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする