2012年12月15日

「風の盆恋歌」高橋治

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富山県の八尾町で毎年行われる風の盆という祭り。

坂と水音の町に胡弓の音が流れます。

そんな町に一軒の民家を買った都築。

毎年3日間だけその家を訪れます。

人妻であるえり子と過ごすために。

もちろん不倫です。

学生時代に心を通わせながらそれぞれ別の相手と一緒になり、しかし20年ものあいだお互い想い続けていたのです。

風の盆を背景に、50歳を過ぎたふたりの恋愛が描かれます・・・・。

舞台がいいですね。

しっとりと風情があり、やはりこの舞台にはチャラい若造(笑)の恋愛は似合いません。

ラストはなんだかロミオとジュリエットを思わせるような展開ですが、泣かされてしまいましたね。

ベタではあるのですが、それだけに心を打たれます。

味わいのあるいい小説でした。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする