2012年12月23日

「黒冷水」羽田圭介

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高校生の兄の留守中に部屋に忍び込み、あれこれと"部屋あさり"を繰り返す中学生の弟。

弟は証拠を残していないつもりですが、兄にはバレています。

やがて兄はトラップを仕掛けるようになります。

やはり兄のほうが一枚上手。

そんな兄に追い詰められていく弟は・・・・。

最初はしょーもない兄弟喧嘩なんですよね。

弟の"部屋あさり"の目的もエロ本とかエロビデオとか。

まあ中高生のレベルだとそんなもんだろうけど、このレベルで最後まで引っ張る気かよと苦笑しつつ読んでいきますと、兄の仕掛けるトラップが洒落にならない。

そして後半は弟がドツボに嵌っていきます・・・・。

作者は当時17歳とのことですが、歯切れよく読ませる文章力はなかなかのもの。

後半の弟の堕ち具合はちょっと行き過ぎかなという気がしましたが。

最後の章は違和感なきにしもあらずですが、夢だと思ってほっとして目覚めたらシビアな現実が待っていた的な展開です。

そしてラスト1行の兄の独白。

まさしく黒冷水。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする