2013年01月08日

「闇の梯子」藤沢周平

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短編5編収録。

板木師の清次のもとに酉蔵という男が訪ねてきます。

昔おなじ店で仕事をしていた人物です。

あまり柄のよくない酉蔵に妻のおたみはどうもいい印象を持ちません。

清次は酒でもてなし、機嫌よく帰っていった酉蔵ですが、しばらくしてまた戻ってきます。

金を貸してほしいと。

断れない清次は用立ててやるのですが、返すどころか味を占めて執拗につきまとってきます。

やがておたみが病に倒れてしまいます。

まるで酉蔵が不幸を運んできたかのように・・・・。

なんとも暗くやりきれない話です。

ラストも決して明るいものではありません。

他の作品も同じくですね。

しかしハッピーエンドばかりが小説ではありません。

粒揃いな短編集だと思います。

ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 04:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ふ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする