今月は以下の13冊でした。
・「鉄塔 武蔵野線」銀林みのる
・「あんただけ死なない」森奈津子
・「AV女優」永沢光雄
・「剣客商売 待ち伏せ」池波正太郎
・「格闘する者に○」三浦しをん
・「地球怪食紀行 「鋼の胃袋」世界を飛ぶ」小泉武夫
・「ナース裏物語 白衣の天使たちのホンネ」中野有紀子
・「涼宮ハルヒの憂鬱」谷川流
・「迷惑なんだけど?」カール・ハイアセン
・「キリハラキリコ」紺野キリフキ
・「大人のままごと」荻昌弘
・「最強格闘技伝 猛者たちの系譜」松宮康生
・「ダンシング・ヴァニティ」筒井康隆
「鉄塔 武蔵野線」、後にも先にも出てこないであろう鉄塔小説。
こんなのを小説にに仕立てた作者に感心。
「あんただけ死なない」、ホラーですがそれほど怖いというわけではありません。
森奈津子らしくエロありレズありの小説でした。
「AV女優」、インタビュー集ですが、特に彼女たちの生き方に感銘することはありませんでした。
「剣客商売 待ち伏せ」、いつもながら味わい深い。
ずっとこの世界に浸っていたい気になります。
「格闘する者に○」、作者のデビュー作ですね。
上手さが光ります。
「地球怪食紀行 「鋼の胃袋」世界を飛ぶ」、とにかく何でも食べてみる鋼の胃袋な小泉センセイ。
この人のエッセイは面白いです。
「ナース裏物語 白衣の天使たちのホンネ」、現役看護師が書いた裏話。
でも名前出して大丈夫なんでしょうか。(偽名かな)
「涼宮ハルヒの憂鬱」、ラノベのベストセラー。
思いのほか楽しめました。
「迷惑なんだけど?」、前作がよかったので読んでみたのですが、今回のはいまいちでした。
「キリハラキリコ」、独特の世界がいいですね。
今後も読み続けていきたい作家です。
「大人のままごと」、食通ではなく食いしんぼだという著者。
その思いはじゅうぶん伝わります。
「最強格闘技伝 猛者たちの系譜」、もう少しバラエティがあればと思いました。
でも芦原空手の系譜としてはこれでいいのかも。
「ダンシング・ヴァニティ」、やはりすごいですねぇ、筒井康隆。
こういう小説は他の誰も書けないでしょう。
今月は選びたい作品がいろいろとありました。
「鉄塔 武蔵野線」は鉄塔小説なんてジャンルを成立させましたし、「涼宮ハルヒの憂鬱」はラノベの面白さに目覚めさせてくれました。
といっても昔はけっこうコバルトなんか読んでいたんですけどね。(笑)
「キリハラキリコ」のユニークさは素晴らしい。
しかし今月はやはりこれです。
文学界大御所の貫禄、「ダンシング・ヴァニティ」。
抜きん出てました。