主人公の名前はキリハラキリコ。
不思議な町に住み、周りも不思議な人たちばかり。
もちろんキリコの周りで起こる出来事も。
そんなシュールな日常を日記形式で綴った小説です。
ショートショート集とも読めます。
この世界をなんと説明したらいいのでしょう。
ふわふわと書き綴っているようでいて、でも実はいろんな要素が盛り込まれているんですね。
ナンセンスで不条理で哀しくおかしい。
読みようによってはすごくブラックなことをさらりと書いてのける。
これは狙って書けるものではなく、かといって天然ではない計算されたしたたかさも伺えます。
登場人物たちもとてもユニーク。
まさしく紺野キリフキの世界としかいえない作品です。
ぜひ他の作品も読んでいきたいと思います。
ラベル:小説