格闘家を紹介している本なのですが、なんだか中途半端。
おそらくタイトルと内容が釣り合っていないのがあるんじゃないかと思います。
まず芦原英幸ありきなんですね。
第1章はまさしくそれ。
芦原英幸という人物の紹介やサバキの技術について。
そのあと第2章は正道会館の石井和義、第3章は円心会館の二宮城光。
少々古い世代になりますが、空手ファンからすると「おおっ」という人たちです。
そして大山倍達やら芦原英幸の弟子だった英武館の松本英樹と続きます。
そこまではまだいいのですが、前田日明といきまして、マイク・タイソンにブルース・リー・・・・。(笑)
いや、すべて芦原英幸に結び付けておられるのでそういう意味では統一性があるともいえるのですが、さすがにマイク・タイソンにブルース・リーは無理があるんじゃないかと。
つまり「最強格闘技伝」というタイトルを見てどんな格闘家が出てくるのかなと思っていたら、やけに偏った紹介なんです。
かと思ったらマイク・タイソンやブルース・リーですし。
芦原空手のサバキに絞るのならその系統でいくべきでしょうし、タイトル通りにいくのなら幅広くいろんなジャンルの格闘家を取り上げるべきでしょう。
著者の中では1本筋が通っているのかもしれませんけども。
でも個人的には芦原英幸氏のいろんな裏話なんかが読めて楽しかったですけどね。
ラベル:ノンフィクション