2013年03月21日

「読むクラシック」佐伯一麦

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作家が自身の生活を通してクラシック音楽を紹介しているエッセイ集。

音楽評論といった類ではありません。

その日の気分やシチュエーションに合った曲、思い出の曲などを紹介しておられます。

クラシック音楽となると皆堅苦しく思いがちですが、けっこう生活に馴染んでいます。

映画やドラマ、テレビCMで使われていたり。

別に誰のなんたらいう曲であると知る必要はありません。

なんとなく今の気分にこの曲は合うな、なんていうところから入っていけばいいのでは。

毎日の生活に何気なくクラシック音楽がある。

いいですね。

そんな肩の力が抜けた楽しみ方をしたくなる本です。

ラベル:エッセイ
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2013年03月19日

「朗読者」ベルンハルト・シュリンク

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15歳の少年ミヒャエルが20歳以上年上の女性ハンナと知り合い、恋に落ちます。

二人は逢うたびにお互いを求め合うのですが、なぜかハンナはいつもミヒャエルに本を朗読してほしいとせがむのです。

そのような関係を続けていたある日、ハンナはいきなりミヒャエルの前から姿を消します・・・・。

ミヒャエルが少年時代を振り返って語るという形式の物語です。

第1章はハンナと付き合っていた少年時代、第2章はミヒャエルが大学生になりハンナと意外な場所で再会した話、第3章ではその後の距離を置いたハンナとの付き合いが描かれています。

第2章からはナチス時代の重いテーマに入るので、読んでいてちょっとつらい。

しかしナチズムを取り上げることにより、この小説が単なる少年と大人の女の恋愛だけではない複雑な奥深さを醸しているのは言うまでもないことです。

第3章では二人の愛が再確認できます。

しかしハンナは・・・・。

ハンナがミヒャエルにひたすら朗読をさせる理由については、読んでいましたらすぐに察しはつきます。

この理由が後ほどに大きく関わってくるんですよね。

ですがなぜそこまでハンナがその理由に固執するのかが私にはわからない。

これは物語の設定当時のドイツの世情を知らないとだめなんでしょうか。

私は勉強不足なものでどうも・・・・。

しかしいくらなんでもと思ってしまいます。

ハンナが最後に取った行動。

そのような道しかなかったのか。

いろいろと考えさせられる小説でした。

ラベル:海外小説
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2013年03月17日

「第2図書係補佐」又吉直樹

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又吉直樹。

お笑い芸人であり、お笑い界きっての読書家だとか。

私はテレビをあまり観ないので、ご本人の芸は観たことないのですが。

なんとか顔と名前だけは知っています。(笑)

そんな著者がいろんな本を紹介しておられるわけですが、冒頭でご本人が書いておられるように解説や批評ではありません。

ご自身の過去のエピソードを紹介され、そのシチュエーションに見合った本を紹介するという形。

巻末には芥川賞作家の中村文則氏との対談も収録されています。

それを読みましたら本との出会いは芥川の「トロッコ」であり、そのあとは「羅生門」にいって、太宰にいったとか。

バリバリの文学少年じゃないですか。(笑)

ここで紹介されている本はぼちぼちと読んでいきたいと思います。

さっそく未読の本を1冊購入しました。

しかしこれほど本を読んでおられる著者ですから、ご自身でも小説を書けるのでは。

今後そのあたりも期待したいですね。

ラベル:書評・作家
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2013年03月15日

「でかい月だな」水森サトリ

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幸彦はバスケ部に所属する中学生。

友達の綾瀬に崖の上から蹴り落とされ、バスケのできない体になってしまいます。

綾瀬は幸彦の前から去り、治療のために1学年見送った幸彦は中学生活で奇妙な二人と出会います。

いつも左目に眼帯をしている横山かごめ、そして科学少年の中川。

やがて幸彦の周りで奇妙な現象が起こり始めます・・・・。

第19回すばる文学賞を受賞した作者のデビュー作です。

いろんな要素が取り込まれた小説ですね。

ライトノベル、BL、SF。

個人的にはBLっぽい雰囲気はちょっとどうかなという感じですし、SFのほうもなんだかなぁ。

幸彦が綾瀬にそこまでこだわる気持ちがよくわかりませんし、綾瀬の突飛な行動もよくわかりません。

SF的な設定も話を面白くはしていますが「なんで?」って思います。

いったいなんなの? って。

かごめと中川のキャラについてももうちょっと最後にフォローが欲しい。

なんだかなにもかもが中途半端な小説という印象でした。

ラベル:小説
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2013年03月13日

「今朝子の晩ごはん 仕事も遊びもテンコ盛り篇」松井今朝子

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時代小説作家の人気ブログを書籍化したシリーズ第5弾。

大好きなので追っかけてます。(笑)

といってもブログは見ません。

他人の発信したブログというものにそもそも興味ないんですね。

ネットで文章を読むという意欲がない。

だから食に興味あるものの、そういう類のブログやサイトなど一切見ません。

でも本となると食指が動くのです。

タイトルから察せられるように著者の毎日の食日記ではあるのですが、実は食に関する話題はわずかです。(笑)

それよりも著者の日常や世情に対しての感想が綴られています。

それはそれで大変興味深い。

思想が左寄りなのはやはり年代か。

だからどうというわけではありませんが。

このエッセイだけではなく、小説もせっせと購入し、ぼちぼちと読み進めております。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 04:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする