幸彦はバスケ部に所属する中学生。
友達の綾瀬に崖の上から蹴り落とされ、バスケのできない体になってしまいます。
綾瀬は幸彦の前から去り、治療のために1学年見送った幸彦は中学生活で奇妙な二人と出会います。
いつも左目に眼帯をしている横山かごめ、そして科学少年の中川。
やがて幸彦の周りで奇妙な現象が起こり始めます・・・・。
第19回すばる文学賞を受賞した作者のデビュー作です。
いろんな要素が取り込まれた小説ですね。
ライトノベル、BL、SF。
個人的にはBLっぽい雰囲気はちょっとどうかなという感じですし、SFのほうもなんだかなぁ。
幸彦が綾瀬にそこまでこだわる気持ちがよくわかりませんし、綾瀬の突飛な行動もよくわかりません。
SF的な設定も話を面白くはしていますが「なんで?」って思います。
いったいなんなの? って。
かごめと中川のキャラについてももうちょっと最後にフォローが欲しい。
なんだかなにもかもが中途半端な小説という印象でした。
ラベル:小説