2013年03月19日

「朗読者」ベルンハルト・シュリンク

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15歳の少年ミヒャエルが20歳以上年上の女性ハンナと知り合い、恋に落ちます。

二人は逢うたびにお互いを求め合うのですが、なぜかハンナはいつもミヒャエルに本を朗読してほしいとせがむのです。

そのような関係を続けていたある日、ハンナはいきなりミヒャエルの前から姿を消します・・・・。

ミヒャエルが少年時代を振り返って語るという形式の物語です。

第1章はハンナと付き合っていた少年時代、第2章はミヒャエルが大学生になりハンナと意外な場所で再会した話、第3章ではその後の距離を置いたハンナとの付き合いが描かれています。

第2章からはナチス時代の重いテーマに入るので、読んでいてちょっとつらい。

しかしナチズムを取り上げることにより、この小説が単なる少年と大人の女の恋愛だけではない複雑な奥深さを醸しているのは言うまでもないことです。

第3章では二人の愛が再確認できます。

しかしハンナは・・・・。

ハンナがミヒャエルにひたすら朗読をさせる理由については、読んでいましたらすぐに察しはつきます。

この理由が後ほどに大きく関わってくるんですよね。

ですがなぜそこまでハンナがその理由に固執するのかが私にはわからない。

これは物語の設定当時のドイツの世情を知らないとだめなんでしょうか。

私は勉強不足なものでどうも・・・・。

しかしいくらなんでもと思ってしまいます。

ハンナが最後に取った行動。

そのような道しかなかったのか。

いろいろと考えさせられる小説でした。

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 04:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 『へ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする