広告代理店の新人営業マンである浩介が、上司とともに資料を持ってランジェリーメーカーを訪れます。
そこで対応に現れた広報部の女子社員がなんと中学時代のクラスメートだった真緒でした。
10年ぶりの再会です。
中学時代は「学年有数のバカ」と呼ばれていた真緒ですが、いま目の前に居るのは頭の切れる颯爽とした美女。
これがあの真緒なのか・・・・。
この再会をきっかけに二人は付き合いを始めます。
二人は結婚を考えるのですが真緒の両親に反対され、駆け落ちしてまで一緒になるのです。
幸せな新婚生活を送るのですが、やがて真緒の様子がおかしいことが度々おこります。
実は彼女にはある秘密があったのです・・・・。
読んでいて二人の幸福感が伝わってくるような恋愛小説です。
しかしこれを恋愛小説として読みますと、彼女の秘密というのは確実に反則です。
それまで普通に読んでいて最後にあれですからね。(笑)
ですがこれはファンタジーなんだと思えばそれはそれでありかなと。
そのための伏線もしっかりと張られていますし。
心温まるいい小説なのは確かです。
お互い相手を思う気持ちがよく描けていると思います。
恋愛の楽しさ、切なさ、難しさ、読んでいて作中の二人と一緒になってそれらを感じることができました。
ラベル:小説