2013年04月16日

「夫婦茶碗」町田康

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仕事がない。

なので金もない。

これはどうにかせねばとようやくペンキ屋のしごとにありつくのですが、長続きしません。

そこでどでかい一発を狙ったのがメルヘン作家。

子供も生まれ、人生の一発逆転はなるのか。

なけなしの金をはたいて購入した夫婦茶碗に人生の茶柱は立つのか・・・・。

デビュー作の「くっすん大黒」に引き続き、自堕落路線絶好調という感じですね。

併録されている「人間の屑」はそれになんといいますか狂気が加わり、凄まじさを増しています。

私はこちらのほうがよかった。

主人公はなんちゃってミュージシャン。

ヤクザから追われ祖母の経営する旅館に居候しており、手を出した女を胎ませてそれからも逃げ、その女の友達と結婚し子供を作り。

とにかくまあ無茶苦茶で、まさしくタイトル通り人間の屑です。(笑)

ラストは現実なのか覚せい剤による幻覚なのか。

まるで筒井康隆のような世界に突入です。(ちなみにこの本の解説は筒井康隆)

わけがわからんと投げ出す読者も多数いると推測しますが、しかしこのわけわからなさといいますかちゃらんぽらんさといいますか、私はここに凄みを感じます。

行き当たりばったりに書いているようで実に上手くコントロールしているなと思うのです。

まさしく奇才ですね。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする