29歳の巽陽南子は建設現場の監督代行。
抜き打ちの視察にやってきた施工主の朝倉建設社長、朝倉大地とちょっとした衝突があり、それをきっかけに二人に面識ができます。
ある日、陽南子は現場の職人から鋼材のサイズが細いのではないかと意見されます。
設計図では問題ないのですが、職人の勘は無視できません。
陽南子は直接大地に掛け合います。
その後現場で陽南子に不可解な事故が立て続けに起こります。
大地さえも巻き込んで。
そんな事故を乗り越え、お互い惹かれ合う二人。
明らかに誰かが意図して起こしている事故。
誰がなんのために?
そして陽南子と大地の恋の行方は・・・・。
主人公が女性で建設現場の監督という設定が面白いですね。
大企業御曹司との恋愛となると、女性は秘書だったり部下のOLだったり取引先のキャリアウーマンだったりというのがベタなパターンですけども。
この作品では作業服を着た男勝りな女性です。
ただ髪がいくら三つ編みにしているとはいえ、腰まであるほど長いという設定はダメですね。
建設現場でそれは無理があります。
当然二人は結ばれるわけですが、普通ならそこでハッピーエンド。
しかしこの作品はその10年後まで書いておられるのがいいですね。
楽しめました。