2013年05月06日

「イニシエーション・ラブ」乾くるみ

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大学4回生の鈴木は友人から人数合せの合コンに誘われます。

あまり乗り気ではなかったのですが、そこに気になる女の子がいました。

歯科衛生士をしているという2歳年下の成岡繭子ことマユです。

その後また同じメンバーで海に行くことになり、鈴木はマユから電話番号を教えられます。

それがきっかけとなり二人は付き合うようになります・・・・。

合コンで知り合った男女が付き合うようになり、やがて別れる。

そういったストーリーです。

童貞と処女が結ばれて・・・・というとてもピュアで甘い恋愛小説。

なのですが・・・・。

いやぁ、深い小説ですね、これは。

読み終えまして「ああ、そういうことなのね」と本を閉じようとしまして、「いや、待てよ」と。

思わず最初からもう一度目を通し直しました。

それどころか付箋を貼りまくってあれこれ検証することに。(笑)

これ、2重にも3重にもトラップが仕掛けられています。

裏表紙のあらすじに「必ず二回読みたくなる」と書かれていますが、読みたくなるというよりは読まざるを得ないのです。

なるほど『side-A』、『side-B』と2章に分けられているのも納得。

上手く構成されていますね。

上辺だけを読めばまさに作品内で解説されている通りイニシエーション=通過儀礼。

しかし・・・・といったところですね。

ミステリーやサスペンスの要素もある恋愛小説といえるのではないでしょうか。

やや引っかかるところはあるものの、お見事です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする