2013年06月19日

「あおば鰹 料理人季蔵捕物控」和田はつ子

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表題作は「あおば鰹」。

初鰹がもてはやされる時期、季蔵が包丁をふるう塩梅屋に上品な老爺が入ってきます。

しかしその老爺は初鰹は食べずに“医者殺し”と呼ばれる鰹のあら炊きしか食べないのです。

そんな訳ありな老爺が店でも顔馴染みになった頃、自分の部屋のある離れで殺されます・・・・。

シリーズ第3弾。

なんといいますか、ひと言でいうと相変わらず「ひどい」。

素人の書いたミステリーかと思ってしまいます。

4話収録されていますが、どれも必ず殺人事件が起きます。

人を殺さんと話が書けんのか。

いくら主人公が“裏稼業”を持つ人物だとしても。

そんなしょっちゅうしょっちゅう主人公の周りに殺人が起こるなんて、書いていてマンネリだと思わないんですかね。

事件の動機は説得力ないし謎解きは安直だし。

料理の描写に魅力はないし。

まったくとほほであります。

でも読み続けますけどね。(笑)

すでに現時点でのシリーズすべて購入していますから。

posted by たろちゃん at 18:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 『わ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月17日

「涼宮ハルヒの溜息」谷川流

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シリーズ第2弾です。

今回の季節は秋。

秋といえば文化祭ということで、ハルヒ率いるSOS団は映画を撮ることになります。

といってもハルヒの独断の提案なわけですが。

台本もなにもない行き当たりばったりの進行に振り回されるSOS団のメンバーたち。

しかしそれだけならまだしも、どうやらハルヒの望む映画の内容がそのまま現実となってしまいそうな気配なのです。

朝比奈みくるの目からビームが出たり、神社の鳩がすべて白鳩になってしまったり、猫が人間の言葉をしゃべったり。

このままではハルヒの創造が現実と入れ替わってしまいます。

ハルヒに従いつつも実は監視をしているSOS団のメンバー、朝比奈みくる、長門有希、古泉一樹はハルヒの言動をどのように見ているのか。

そしてキョンが取るべき行動は・・・・。

さすがに前作と比べるとインパクトはないですね。

というか予想外の続編を書くとになり、作者がなんとかストーリーをひねり出したような苦労感を感じたのは皮肉な見方でしょうか。(笑)

文化祭というのがいかにも取ってつけたイベントですし、大きな盛り上がりもなく。

しかしまあ前作からの流れもありますので、惰性の力は効いています。

そしてやはりキャラの魅力でしょうか。

今後どのような斬新なアイデアでこの物語を構築しつつ引っ張っていかれるのでしょう。

ぼちぼちと続編を楽しんでいこうと思います。

ラベル:小説
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2013年06月15日

「スミヤキストQの冒険」倉橋由美子

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スミヤキスト党員であるQがある孤島に乗り込みます。

孤島にある感化院に革命を起こそうというのが目的です。

そこにはいろんな人物がいました。

肥大した肉体を持った院長を始めとして、ドクトル、主事、神学者、文学者、などなど。

それらの個性的な人物を相手にしながら、Qのスミヤキズムによる理想の革命は成り立つのでしょうか・・・・。

これはどう考えてもマルクス主義に影響を受けて運動していた人たちに対しての強烈な皮肉でありましょう。

と思うのですが、作者はそれを巻末の「著者から読者へ」で否定しておられます。

そのように思われるのは迷惑な話だと。

そう言われてもねぇ・・・・。

私はそのような意図がありつつ(なければこんな作品は絶対に書けないはず)それを作者自身でわざわざ否定していることまでも含めて、この作品として読むべきではないかと思います。

わざと否定して混乱させているなどというのは勘ぐり過ぎでしょうか。(笑)

マルクス主義をモデルにした云々は抜きにしましても、革命という非現実的な理想論を掲げ、自身の主張など無く洗脳されたかのような主義を理想として懸命に行動する主人公Qの滑稽さ。

これはやはり特定の人たちを指定しているわけではないとしても痛烈な皮肉でありましょう。

そして作者の文学論もちらほらと挿入されています。

シュールな世界の話ではありますが、読み応えある小説でした。

ラベル:小説
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2013年06月13日

「サービスの裏方たち」野地秩嘉

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「サービスの達人たち」に続いてシリーズ第2弾です。

前作ではサービスという仕事にその“才能”を発揮した人たちを取り上げておられましたが、本作では裏方ということでその活躍は地味ではあります。

ありますが、しかしさすがにプロフェッショナル。

まさに縁の下の力持ち的な仕事でその力量を発揮しておられる人たちです。

たとえば「学習院初等科の伝統を支える給食のおばさん」。

有名料理店のシェフや料理研究家などという人たちが芸能人のように注目される中、子供たちに安全でおいしいものをと毎日地道に何百人分もの給食を作っておられる人もいるんです。

「戦後腹を満たした魚肉ソーセージの父」では、チビた下駄を履いて遊んでいる痩せた子供においしいものを食べさせたかったと、魚肉ソーセージの開発に没頭する男性の話。

しかもその魚肉ソーセージの父は、特許を取っていません。

儲けることなど考えていなかったのです。

その後いろんな会社がこの食品を販売します。

「絶景の特等席に座る女性クレーンオペーレーター」。

地上数十メートル(ベテランになると100メートル以上)のわずか二畳ほどの空間でクレーンを扱い1日を過ごす女性。

わかっていたようで改めてこのような仕事もあるんだなぁと読みました。

男性社会の中で女性の活躍です。

その他、高倉健やクレイジーケンバンドの横山剣といった人たちも登場しています。

実にいい一冊でした。

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2013年06月10日

「ケンタロウの「おいしい毎日」」ケンタロウ

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料理研究家が日頃の出来事を綴ったエッセイ集。

「おいしい毎日」とあるように食べ物エッセイではありますが、すべて料理に関した内容というわけではありません。

年度末の道路工事に憤慨してみたり、韓国のホテルで停電にあってみたり。

なかなか面白い文章を書かれます。

現在は事故にあわれて療養中ですが、またぜひテレビで元気なお姿を拝見したいですね。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 『け』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする