2013年07月31日

7月の一冊

今月読みましたのは以下の15冊です。

・「文芸漫談 笑うブンガク入門」いとせいこう 奥泉光 渡辺直己
・「痴態覗き悦楽記」山本さむ
・「甘口辛口 足まかせ」渡辺文雄
・「死神の精度」伊坂幸太郎
・「恋は底ぢから」中島らも
・「ぜんぜん酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く」大竹聡
・「書店ガール」碧野圭
・「ダブルオー・バック」稲見一良
・「笹塚日記 うたた寝篇」目黒孝二
・「氷平線」桜木紫乃
・「アフリカなんて二度と行くか! ボケ!! ・・・・でも愛してる(涙)」さくら剛
・「アフリカなんて二度と思い出したくないわ! アホ!! ・・・・でも、やっぱり好き(泣)。」さくら剛
・「食べものの話」吉本隆明
・「カレーライスがやって来た 日本たべもの事始」大塚滋
・「パニック・裸の王様」開高健

「文芸漫談 笑うブンガク入門」、タイトルのわりにはけっこうお堅い内容。

けっして入門篇ではありませんでした。

「痴態覗き悦楽記」、どのようなジャンルにも権威(?)はいらっしゃるんですねぇ。

感心しました。

「甘口辛口 足まかせ」、この著者の本はもう何冊目になるでしょうか。

いつもながら食べることだけでなく人との出会いが書かれているのがいい。

「死神の精度」、さすがの伊坂幸太郎。

クールなようで人間味(?)のある死神のキャラがよかった。

「恋は底ぢから」、残念ながらまったく面白くなし。

駄文の寄せ集めです。

「ぜんぜん酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く」、愛すべき酔っぱらいおじさんのとほほなエピソード満載。

酒飲みなら思わず頷いてしまいます。

「書店ガール」、書店業界を舞台にした小説。

本好きには楽しめる一冊だと思います。

「ダブルオー・バック」、ハードボイルドの連作短編集。

作者らしい味わいのある作品でした。

「笹塚日記 うたた寝篇」、人気書評家のエッセイです。

日常が垣間見れて面白い。

「氷平線」、北海道を舞台にしたさまざまな人間模様。

短編集ですがしみじみと読み応えありました。

「アフリカなんて二度と行くか! ボケ!! ・・・・でも愛してる(涙)」
「アフリカなんて二度と思い出したくないわ! アホ!! ・・・・でも、やっぱり好き(泣)。」、引きこもりのわりにはスケールの大きい旅行記。

大変な苦労を馬鹿馬鹿しく読ませるのはたいしたものです。

「食べものの話」、美食などではなく身近な食べ物についての食エッセイ。

地味ですがくつろげる内容です。

「カレーライスがやって来た 日本たべもの事始」、いろいろな食べ物の由来について。

雑学的な一冊です。

「パニック・裸の王様」、昭和30年代の作品です。

しかし古さは感じませんでしたね。

さてさて、今月の一冊ですが。

候補としましては「書店ガール」と「氷平線」ですか。

「書店ガール」のノリのいい楽しさもありましたけど、やはり味わい深さということで「氷平線」ですかね。

今月はこれで。

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posted by たろちゃん at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月29日

「パニック・裸の王様」開高健

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短編集です。

2作が表題作となっています。

「パニック」はネズミが大繁殖するという話。

前兆を感じた主人公が警告したにも関わらず、周りは信用せず対応が後手に回ってしまいます・・・・。

「裸の王様」は芥川賞作品です。

絵画により抑圧された子供を解放してやろうとする絵の講師が主人公。

彼の教え子はどのような絵を描き、それは大人たちのあいだでどのように受け止められたのか・・・・。

「パニック」はタイトルほどパニック小説ではありません。

まあ純文学ですからね。

むしろ個と組織といった図式として私は読みましたけども。

「裸の王様」もそのようなところがありますね。

子供が渾身の絵を描くのですが、権威たちはそれを認めない。

他、収録されている「巨人と玩具」は広告に携わるサラリーマンの話。

これもまあなんといいますか、組織の中でうごめき飲み込まれていくサラリーマンの話ですよね。

「流亡記」にしても舞台は違いますが、やはり個と組織といえるでしょう。

中国を舞台にし、皇帝の絶対的な権力に飲みこまれ、長城建設に徒労する男の話。

どれも緻密で力のある小説との印象でした。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月27日

「カレーライスがやって来た 日本たべもの事始」大塚滋

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いろんな食べ物についてのエピソードが書かれています。

起源であったりルートであったり。

特に外国から来た食べ物などはどのようにやって来てどのように我々の食卓に定着していったのか、興味深いものがあります。

その代表とも言えるのがタイトルにもなっているカレーライスでしょう。

この料理については今までにもさんざん語られ、いろんな本が出ていますけども。

インドからイギリス経由で伝わったのは明治初期ごろ。

だからこの時点ですでにカレーはヨーロッパ風にアレンジされていたのですね。

そしてどんどん日本風にアレンジされていき、即席のルーやレトルトの登場で完全に日本人の食卓に定着します。

いまや国民食といってもいい食べ物となりました。

その他の食べ物についてもいろいろと紹介されており、楽しく読めました。

ラベル:グルメ本
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2013年07月25日

「食べものの話」吉本隆明

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いろんな人が食について語った本を出しておられますけども、こんな人までが出しておられるとは思いませんでした。

吉本隆明。

なんだかイメージが違います。(笑)

といっても内容はいわゆるグルメというには程遠い。

それは決して悪い意味ではなく。

子供のころ月島にあった「三浦屋の肉フライ」(レバー・カツ)が美味しかったとか、どこそこの煎餅が美味しいとか。

読んでみるといかにも著者らしい内容だなと思えてきます。

巻末には料理人の道場六三郎氏との対談も収録。

面白い顔合わせでした。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 04:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 『よ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月23日

「アフリカなんて二度と思い出したくないわ! アホ!! ・・・・でも、やっぱり好き(泣)。」さくら剛

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さて、上巻に続きましてアフリカ大陸を北上し、たどり尽きましたのはエチオピア。

いきなり機関銃の音が聞こえてきます。

虫にやられ、強烈なトイレに意識を失いそうになり。

しかしタガミくんという日本人のお友達もできるのですが、19歳でありながらなんともしっかりした青年です。

著者の立場がない・・・・。

エジプトではもちろんピラミッドを訪問します。

そしてパレスチナではイスラエル軍による悲惨な迫害を目の当たりにし、憤慨するのです。

タクシーに乗っていると開いている窓から兵士に銃口を突きつけられ、椅子から転げ落ちたりします。

そりゃ怖いでしょうねぇ。(笑)

著者は自称引きこもりですが、いやいや、この行動力は相当なものです。

そしていろんな経験を面白おかしく読ませる文章力も。

また他の著作も機会がありましたらぜひ。

ラベル:エッセイ
posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする