2013年07月21日

「アフリカなんて二度と行くか! ボケ!! ・・・・でも愛してる(涙)」さくら剛

Cimg2207

「インドなんて二度と行くか! ボケ!! ・・・でもまた行きたいかも」に続いての第二弾となります。

先に第三弾の中国編を読んでしまいましたけども。

さて、大好きな彼女(片思い)が中国に留学することになりまして。

あっけなく著者の前から去っていきました。

著者は彼女を追って中国に行くことを決意します。

しかし購入したのは南アフリカ共和国行きの航空券。

アフリカ大陸の最南端から北上し、中国に向かおうというのです。

引きこもりの著者の一人旅、どうなることやら・・・・。

前回2冊目を読んで芸風にやや食傷気味との感想を書きましたが、いや、やっぱり面白いわ、ツヨシくん。(笑)

いきなり全財産を盗まれるわ、ライオンに遭遇するわ、銃声は聞こえるわ・・・・。

ちなみにこの作品は「中国初恋」というタイトルで出版されたのを文庫化するにあたって、上下巻に分けて出版されたとのこと。

なので爆笑の旅行記は後半に続くのです。

ラベル:エッセイ
posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月19日

「氷平線」桜木紫乃

Cimg2204

短編集です。

表題作を含む六編が収録されています。

どれも北海道を舞台にした作品です。

「氷平線」はオホーツク海に面した村で育った男が主人公。

酒飲みの父親を持つ貧しい家庭です。

が、努力して東大に入学し、その後は財務省へ。

そして地元の税務署長として帰郷します。

高校生時代に体を売る女と初めての体験をしたのですが、男はその女と再会します。

相変わらず小屋のような家で生活している女を、一緒に生活しようと男は連れ出すのですが・・・・。

デビュー作の「雪虫」を含む第一作品集ですが、どれも粒揃いですね。

偶然にも読んでいる最中に作者が第149回直木賞の候補になったとニュースがありました。

候補作を読んだわけではありませんが、この作品集を読み終えていずれ直木賞を獲る作家さんだろうなという印象を持ちましたね。

その通りめでたく第149回での受賞。

他の作品もぜひ読んでいきたいと思います。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月17日

「笹塚日記 うたた寝篇」目黒考二

Cimg2200

書評家、目黒考二(北上次郎)の日記です。

読書日記ではなく、まさしく日常の日記。

もちろん読んだ本も記されているのですが、批評はいっさいなし。

読書については書名と作者名だけの淡々とした記述です。

そのぶん著者の日常が垣間見られて楽しい一冊となっています。

この人、朝も夜もないようで、ものすごく不規則な生活をしていらっしゃいます。

まあ物書きなんてそんなものかもしれませんが。

しかしよく睡眠を取っていらっしゃいますねぇ。

サブタイトルに『うたたね篇』とあるように。

本を読もうとすると睡魔に襲われダウン。

そんな記述がどれほど出てくるか。(笑)

料理に凝っておられ、3度の食事は日曜日以外すべて自炊です。

そんな毎日の献立も読んでいて楽しい。

本文は上下2段で3段目には著者やスタッフのやりとりによる注釈。

そこそこボリュームありましたけど、面白くてスラスラ読めました。

ラベル:書評・作家
posted by たろちゃん at 04:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 『め』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月15日

「ダブルオー・バック」稲見一良

Cimg2201

ウィンチェスターM12。

通称シャクリなどとも呼ばれるショットガンです。

そんなひとつの銃が次々と人手に渡り、それを手にした4人の男たちの生き様が描かれています。

病を抱え仕事も射撃選手としても落ちぶれていく男、山で暮らし息子に男の生き方を教える父親、借金を抱え追い込みかけられながらも人助けするバーのマスター、国の特殊機関に追われる外国人に拘束される猟師。

正直言いまして私はハードボイルドは好きではありません。

特に探偵だのBARだのという設定は。(酒飲みなのでBAR自体は好きですけども)

と言いつつも昔はチャンドラーなんかも読んだんですけどね。(笑)

やはり男としてそういうのがカッコイイと思った時期もあったのですが、なんといいますか、ストイシズムよりもナルシズムが鼻につきまして。

むしろ刑事コロンボなんかのほうがカッコエエやんと思ったりして。

まあそのあたりは人それぞれの好みでありましょう。

この作者の作品は私の苦手とする“BARで煙草を燻らせるトレンチコートの探偵(典型的な例ですが)”といったような人物ではなく、背中で人生を語る父親みたいな男が出てくるのがいい。

それは例えばこの作品集の第二話「斧」に登場する父親であったり。

妻とも世間とも離れ、山でひとり自給自足する男。

訪ねてきた息子に自然の中で暮らす知恵を授け、命を懸けて熊と闘う。

そんな父親の姿を息子は目の当たりにする。

こういうハードボイルドなら歓迎です。

この作品集は銃をモチーフにしてはいますが、もちろんテーマは男の生き様でしょう。

味わい深い一冊でした。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月13日

「書店ガール」碧野圭

Cimg2199

大型チェーン書店の副店長を務める理子は40歳。

部下である27歳の亜紀とはどうもウマが合いません。

わがままで協調性がないのです。

しかし亜紀に言わせれば理子は頭の固い上司です。

仕事のことや男性問題のことで二人はぶつかり合います。

やがて理子は店長に昇格するのですが、実はその裏には店の危機が・・・・。

独身でアラフォーの働く女性。

となれば、やはり大きなテーマは仕事と恋愛でしょう。(現実は知りません。小説やドラマではたいがいそうでしょ。笑)

この小説では恋愛ももちろん描かれてはいますが、メインは仕事です。

書店員という仕事が楽しさも苦労も含めて、実に魅力的に描かれています。

そして作者の経歴による知識やご経験もあるのでしょう、業界の裏話的なことも書かれていたりしてそれがリアリティある(と思う)んですよね。

実在の作家名や作品名も出てきたりして現実とリンクしています。

ストーリーのパターンとしては王道と言いますか、新鮮さはないかもしれません。

ですがこの業界を舞台にしたのは新鮮です。

私もエッセイなどではいろいろと書店員さんの本を読んできましたけども、小説は初めてでしたしね。

清々しい読後感を得ました。

続編もぜひ。

ラベル:小説 本・書店
posted by たろちゃん at 04:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする