2013年08月20日

「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。」高山なおみ

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料理研究家のエッセイです。

タイトルから察せられるように、普通の食エッセイではありません。

かなりナルが入っています。(笑)

私としましてはごく普通に料理家のエッセイを楽しみたいなと読み始めたのですが、ちょっと違ったようです。

シュールといいますか、夢で見たというような話が多いですね。

んで悦に入っておられる。

そかそか。

こういうのを書きたいお年頃だったのか。

小説でいえば江國香織のように、たいして深い意味はないんだけどなんだか意味ありげ、みたいな。

前半はそれぞれのエッセイの内容にふさわしい料理が添えられ、巻末にカラー写真入りでレシビが紹介されています。

ラベル:グルメ本
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2013年08月18日

「大人の食育」服部幸應

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最近「食育」という言葉をよく聞きますね。

文字通り食べることについての教育です。

子供たちに食についての正しい知識を教えてあげようということなのですが、しかし教える立場である大人自体が食についての知識がありません。

だってそのような教育を受けてこなかったわけですから。

ファストフードやインスタント食品で育った人たちが子供に食育できるわけがないのです。

この本ではあらゆる角度から食を取り上げ、食についての啓蒙を行っておられます。

子供はもちろん、まずは大人が食に対して真摯に向き合わなければなりません。

時間的にも経済的にも難しい部分はありますが、できることから実行していきたいものだと思わされました。

ラベル:グルメ本
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2013年08月16日

「脚美人」宇佐美游

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短編集です。

表題作は「脚美人」。

25歳の菜江は競馬で47万3千円を手に入れます。

それを仲のいい瑞香に言うと「じゃあ奢ってくれるでしょ」といきなりたかられます。

妻子ある不倫相手の堀井もなんだかそのお金をあてにしているみたい。

持っていてもろくなことはないと、ずっとコンプレックスだった脚を整形することに。

何軒か病院を回り、ここという病院で脂肪を吸引してもらうのですが・・・・。

美しい脚を手に入れたいという話と、いまいち親友になり切れない瑞香との微妙な関係が描かれています。

しかしなんだか中途半端なんですよねぇ。

二つのテーマがどうもしっくりと馴染んでいない気がしました。

料理でいえばせっかくの材料をなんでこんな味付けにしてしまうのかなという感じ。

他の作品もラストで「は?」と思ってしまったり。

なんだか安易に話を作っているような気がしました。

この作品集を読んだ限り、また他の作品も読みたいと思えるような作家さんではなかったです。

ラベル:小説
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2013年08月14日

「オイドル絵っせい 人生、90歳からおもしろい!」やなせたかし

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著者はご存知「アンパンマン」の作者です。

この本を出されたのがなんと90歳。

現在(2013年)は94歳です。

でもまだまだ現役で活躍しておられます。

すごいことだと思います。

肩書きは漫画家ということですが、実は漫画誌での連載は一度もなく、「アンパンマン」も元々は絵本なんですよね。

作詞家としてはアニメ「それいけ! アンパンマン」の主題歌を始め、有名な「手のひらを太陽に」も著者の作詞です。

雑誌「詩とメルヘン」を創刊し、編集長もやっておられました。

なんとも多才ですが、ご本人は不器用だとおっしゃっておられます。

50歳を過ぎてから世間の注目を浴び始めた遅咲きの著者。

これからもぜひぜひ“オイドル”としてご活躍いただきたいです。

ラベル:エッセイ
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2013年08月12日

「利休にたずねよ」山本兼一

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秀吉の時代に生きた天下一の茶頭、千利休。

自身の美学を貫き、侘び茶を極めました。

しかし頭の回転がよくその隙の無さと美学ゆえに秀吉と対立することもあり、疎まれ、やがては切腹を命じられるのです。

頭を下げれば許すという言葉に従うことなく、利休は自害しました・・・・。

秀吉の下で茶人として過ごした利休の人生を、現在から過去に遡っていくという意外な構成で書かれています。

ですがまったく違和感無く、不思議と時代が進んでいくような読み心地です。

そして茶人としての生き様を柱にしつつ、恋が重要な要素として作品を貫いているのです。

この作品においては恋心こそが利休の茶の核となっているとさえいえます。

過去に遡っていくという構成で利休の心の謎を解き明かしていくかのような展開は、ミステリーを読んでいるようでもあります。

秀吉との対立や切腹の原因などについていろんな説がありますけども、この作品は作者の手による利休の人生でありましょう。

力作です。

読み応えじゅうぶんでした。

ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする