「パンの耳はお好き?」が表題作といえましょうか。
いきなり出だしから笑わせてくれます。
あなたはパンの耳についてどのような見解をお持ちだろうか。
1不愉快である
2支持する
3やむをえない
別に不愉快も支持も・・・・。(笑)
東海林氏は3が一番多いのではないかと推測します。
いろいろと考察がありまして、話は築地の「愛養」という喫茶店(なんだかすごい名前ですね)に飛びます。
魚市場に出入りする男たちの店だそうですが、ここのトーストは実に多彩なのだとか。
種類ではなく耳の落とし方が。
「耳ありにジャムね」、「耳二つ落としバターね」、「耳三つ落としダブルバターね」「耳ひとつ落としジャムね」、「耳なしバターね」・・・・。
つまり4辺ある耳をいくつ落とすのかという話です。
東海林氏は「三つ落とし」に断ち切れない耳への愛憎を感じ、胸を打たれます。
てなわけで、いつもながら誰もが見過ごすようなことをひたすら深く考察されるのでした。
ラベル:グルメ本