2013年08月12日

「利休にたずねよ」山本兼一

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秀吉の時代に生きた天下一の茶頭、千利休。

自身の美学を貫き、侘び茶を極めました。

しかし頭の回転がよくその隙の無さと美学ゆえに秀吉と対立することもあり、疎まれ、やがては切腹を命じられるのです。

頭を下げれば許すという言葉に従うことなく、利休は自害しました・・・・。

秀吉の下で茶人として過ごした利休の人生を、現在から過去に遡っていくという意外な構成で書かれています。

ですがまったく違和感無く、不思議と時代が進んでいくような読み心地です。

そして茶人としての生き様を柱にしつつ、恋が重要な要素として作品を貫いているのです。

この作品においては恋心こそが利休の茶の核となっているとさえいえます。

過去に遡っていくという構成で利休の心の謎を解き明かしていくかのような展開は、ミステリーを読んでいるようでもあります。

秀吉との対立や切腹の原因などについていろんな説がありますけども、この作品は作者の手による利休の人生でありましょう。

力作です。

読み応えじゅうぶんでした。

ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする