2013年09月09日

「煙か土か食い物」舞城王太郎

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サンディエゴに住む外科医の奈津川四郎は、母親が頭部に怪我をして重体だということで日本に帰国します。

母親は連続主婦殴打生き埋め事件の被害にあったというのです。

四郎は兄弟や友人たちを巻き込んで事件の解決に乗り出します・・・・。

いやはや、すごい新人が現れたものです。

って今頃なに言ってんだと馬鹿にされそうですが。

すみません、今頃になってやっと読んだんです、舞城王太郎。

これがデビュー作。

このがむしゃら感、疾走感、はちゃめちゃ感、しかし緻密感、どうよって感じですね。

バカバカしさに筒井康隆、親子や兄弟の息詰まるような関係に中上健次、言葉のノリにモブ・ノリオなどの作家を思い浮かべたりもしました。

ミステリー、スラップスティック、純文学の要素さえも含んでいます。

決してノリだけで突っ走っているのではなく、作者は冷静に物語をコントロールしておられますね。

お見事です。

読む人によっては途中で投げ出すかもしれないこのような作品を、下読みから上まで持っていき受賞させたメフィスト賞はさすがというかなんというか。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月07日

「作家の放課後」yom yom編集部編

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作家がいろんなことにチャレンジ。

それを自らレポートしておられます。

「yom yom」という「小説新潮」の別冊となる文芸誌に企画連載されていたものです。

さてさて、皆さんどのようなことにチャレンジし、その結果はいかがだったのか。

そりゃもういろいろです。

西加奈子氏は占いめぐりをしておられます。

万城目学氏はロッククライミングに挑戦。

森見登美彦氏は富士山登頂。

角田光代氏はボーイスカウトに参加・・・・。

という具合に、それぞれいろんなジャンルを体験されるのですが。

登場するのは22名。

作家以外にもデザイナー、書評家、翻訳家など。

執筆者を列挙しておきましょうか。

畠中恵、酒井順子西加奈子万城目学、辛酸なめ子、有吉玉青山本文緒中島京子、谷村志穂、角田光代森絵都森見登美彦、斎藤由香、及川賢治、小池昌代大森望、辻村深月、豊崎由美乃南アサ青山七恵朝井リョウ、岸本佐知子。

錚々たるメンバーですね。

posted by たろちゃん at 04:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 『よ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月05日

「食べたつもりで」千宗之

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著者は裏千家の若宗匠とのこと。

タイトルからすればまさに食エッセイ。

食についていろいろと書いておられるんですけども、全体で見ればまあ食に限らない随筆集というところで。

しかし、う~ん、どれに関しましてもパッとしない。

といいますか、構成がまずいですね。

食に関してのエッセイがありーの、普通のがありーの。

小説までありーの。

著者があちこちに書いたのを1冊にまとめたわけですが、ちょっと内容にまとまり無さすぎです。

書かれている内容自体は別に悪くないんですけどね。

posted by たろちゃん at 04:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 『せ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月03日

「もっと美味しくビールが飲みたい 酒と酒場の耳学問」端田晶

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著者はサッポロビールの社員です。

この本を書かれた時点ではサッポロホールディング株式会社およびサッポロビール株式会社のCSR部長を兼務とあります。

そんな著者がビールに関するいろんなウンチクを語っておられます。

ビールの美味しい飲み方やら文化について。

ビールの歴史やビールにまつわるエピソードなど。

まったく堅苦しさのない本なので、まさにビールを飲みながら楽しむのがいいかもしれません。(笑)

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 04:26| Comment(1) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月01日

「セックス レスキュー」大橋希

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セックスレスという言葉を最近よく聞きます。

言葉通り夫婦間にセックスがない状態です。

お互いしたくなければそれでいいのですが、しかし妻がしたいのに夫がしてくれないというのが非常に多いらしい。

もちろんその逆もあるでしょうけど。

この本は女性の立場からじゃあどうするんだという話です。

男性の場合は昔から性風俗などがあります。

しかし女性の場合はそういうのはなかなか・・・・。

じゃあボランティアで『性の奉仕隊』を立ち上げ、セックスレスな妻たちを救ってあげようじゃないかと『せい』というセックス相談所を立ち上げたのがキム・ミョンガン。

多数の著書もあり、名前を目にしたことがある人も多いと思います。

そんなシステムを利用する女性たちはどのような思いを持っているのか。

そして『性の奉仕隊』に登録しているボランティアの男性とはどのような人たちなのか。

『ニューズウィーク日本版』記者の著者が斬り込みます。

女性の場合、セックスレスというのは決して肉体的な渇望だけではないんですね。

精神的な渇望もあるのです。

鬱や不眠を引き起こしたりもするとか。

だからといってこのシステムでセックスの相手を見つければそれで問題は解決するのでしょうか。

既婚者ですから他の男性とそういう行為に及ぶのは不倫です。

男性からすればタダで人妻とセックスできる都合のいいシステムという見方もあります。
(実際はそんな単純なものではないようですが)

賛否両論。

ただこの組織は実在し、それを利用する女性がおり、ボランティアとして登録している男性がいるのです。

そんな人たちにインタビューしておられます。

考えさせられる一冊ですね。

posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 『お』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする