著者はフランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ。
マスコミにもよく出ておられる有名なシェフなのでご存知の人も多いはず。
この本では素材をテーマとして書かれています。
紹介されている項目は60編。
素材ではなくデグラッセやリエゾンといった技術的な項目もありますけども。
料理人の本というと自伝みたいなのが多いですが、この著者の場合それは後に「ミクニの奇跡」で書かれています。
この「ぼくの美味求新」が書かれたのは1986年。
今から30年近く前なのですが、内容がぜんぜん古くないんです。
すでにこの時代から現在の日本のフランス料理界を読んでおられます。
すごいセンスですね。
時代を先取りする感覚が素晴らしい。
やっぱり一流の料理人は違うなぁと感心したのでした。
ラベル:グルメ本