2013年10月06日

「桐島、部活やめるってよ」朝井リョウ

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舞台は地方の高校です。

バレー部の部長である桐島が部活を辞めるとのこと。

さて、それがいったい誰にどのような影響を与えていくのか・・・・。

作者のデビュー作。

タイトルに桐島なんてあるくらいですから桐島がどのように登場するのかと思っていたら、いっさい登場しません。(笑)

じゃあ他の人物から散々語られるのかというとほとんど語られません。(笑)

たまにちらっと名前が出てくる程度で、桐島がどのような人物であるのかさっぱりわからないのです。

こんな切り口もあるのだなぁと思いました。

同じような手法に朝倉かすみの「田村はまだか」がありますけども、まだこの作品は田村の存在感がありました。

本人が出てこないまでも、同窓会に集まった連中の求心力にはなっていました。

しかし本作は桐嶋の存在感が非常に薄い。

料理でいえばひとつまみや一滴の調味料といったところ。

ですがそれが隠し味となって効いているんですね。

タイトルが心憎い。

内容は章により視点を変えた一人称ですが、女子の視点で語られる文章が上手いですねぇ。

読んでいて作者が男性であることを忘れてしまったほど。

今後の作品に注目したい作家さんです。

って、すでに第148回直木賞を受賞しておられますけど。

せっせと追いかけねば。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 06:30| Comment(1) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする