今月の読書は12冊でした。
ここしばらくのベースからすればやや少なかったですが、月10冊読めれば上出来としていますのでじゅうぶんです。
・「長生きする食 早死にする食」高田明和
・「るり姉」椰月美智子
・「オーパ! 旅の特別料理」谷口博之
・「同期生 「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年」一条ゆかり もりたじゅん
・「途方にくれて」立松和平
・「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー
・「小夜しぐれ みをつくし料理帖」高田郁
・「ホンの幸せ」氷室冴子
・「ラブホテル裏物語 女性従業員が見た「密室の中の愛」」大月京子
・「ターゲット」楡周平
・「深爪」中山可穂
・「失踪入門」吾妻ひでお 中塚圭骸
「長生きする食 早死にする食」、一般的に体にいいとされる現代の食事指針に疑問を投げかける一冊。
一理あるとは思いますが、現在においてどこまで支持されますか。
「るり姉」、るり姉というキャラ、そしてそれを慕う周りの人たちとの親密感がいい。
ただラストはちょっと弱かったように思うのですが。
「オーパ! 旅の特別料理」、開高健氏に同行して四苦八苦しながら旅の料理を作った著者。
その記録が面白いし、開高健の人間的な魅力に触れることもできます。
「同期生 「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年」、じゅうぶんなベテラン漫画家の3人さんですが、世間一般的には誰もが知るという存在ではありません。
このような本で実績を称え知らしめるのは実にいいことだと思います。
「途方にくれて」、山あり谷ありの派手なエンタメ小説とは対極かもしれません。
しかしこのような小説が文学であることをもっと理解してほしい。
「そして誰もいなくなった」、世界的なベストセラー小説です。
私は納得できませんでしたが、舞台の原作としてはぴったりではないかと思いました。
「小夜しぐれ みをつくし料理帖」、今回はいろんな意味で動きのあった内容でした。
いつもながら読ませますねぇ。
「ホンの幸せ」、著者が読んだ本や解説がメインのエッセイ集。
私には感情移入できませんでした。
「ラブホテル裏物語 女性従業員が見た「密室の中の愛」」、業界裏話です。
ラブホの裏話なんていいじゃないですか。(笑)
「ターゲット」、シリーズ第5弾となりますが、ますます出来はよくなっているのでは。
かっちりした優等生的な作風は相変わらずですが。
「深爪」、とにかく激しい情熱を感じさせる中山可穂。
今回は珍しく男性目線もありました。
「失踪入門」、「失踪日記」のベストセラー後あちこちから関連したいろんな本が出ましたが、これは最低です。
こんなマスターベーション本を作って編集者は満足しているのか。
さて今月の一冊を選びましょう。
「小夜しぐれ みをつくし料理帖」、「ターゲット」、「深爪」が候補ですね。
どれもよかったのですが、「ターゲット」は他に比べて感動がないか。
もちろんエンターテイメントとしてはよかったですが。
となると「小夜しぐれ みをつくし料理帖」と「深爪」ですが、う~ん、新たな展開を見せた「小夜しぐれ みをつくし料理帖」でいきましょうか。
今月はこれに決定です。