2013年11月06日

「オーパ! 旅の特別料理」谷口博之

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「オーパ!」で知られる文豪、そして食通でもある開高健

そんな“開高隊”の料理係を命じられた著者。

ちなみに著者は『大阪あべの辻調理師専門学校』の日本料理教授です。

開高氏と校長の辻静雄氏は懇意の仲。

そんな関係で著者に白羽の矢が立ったわけです。

著者は隊員の食事を賄うべく、大量の調理道具を抱え旅に同行します・・・・。

当時はまだ20代だった著者の悪戦苦闘ぶりが初々しい。(笑)

そりゃもういろんな釣った魚を料理するわけですから。

1メートル70センチもあるオヒョウの姿作り100人前なんて笑ってしまいますね。

ゲストハウスのドアをまな板にして捌いたとか。

そんな面白く大変なエピソードが多数。

しかし読んでいて思ったのは著者の開高氏に対する親愛の情です。

「先生」と慕うその言動からは、開高氏の人柄を偲ぶことができます。

アウトドアなエッセイでありグルメ紀行であり開高健という作家の言動を記録したドキュメンタリーでもあり。

楽しめた一冊でした。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 02:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月04日

「るり姉」椰月美智子

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高校1年のさつき、中学3年のみやこ、小学6年のみのりの3姉妹が“るり姉”と呼んで慕うのは、母親の妹である叔母です。

無邪気で快活なるり姉のことがみんな大好き。

しかしそんなるり姉がある日入院することになります。

母に具合を訊いても要領を得ない答えです。

夫である“カイカイ”も元気がありません。

日に日に体が衰えていくるり姉。

もしかして最悪のことになるのかも。

さつきやみやこは不安になり、いてもたってもいられなくなります・・・・。

章ごとに視点を変えての構成です。

一貫性はないものの、いろんな主観で書かれるのでそれぞれの人物の内面がよくわかるんですね。

そんなそれぞれの立場を書きながらるり姉の魅力が語られていきます。

るり姉自身の視点がないのがかえって効果的。

彼女の視点からの1人称でもひとつの面白い作品が書けそうですね。

なんというかちょっとノスタルジックで甘酸っぱくも爽やかな印象がありますが、でも内容はこれといったこともなく。

地味なんだけどほのぼのするような読み心地でした。

裏表紙には『ラストの静かな感動が胸いっぱいに広がる』とありますが、感動しますかね・・・・。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:31| Comment(1) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月02日

「長生きする食 早死にする食」高田明和

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「ズバリ言うわよ!」的なストレートなタイトルですね。

死ぬか生きるかですから。(笑)

体にいい食べ物というのはかなり関心が高く、テレビでもそのような特集が組まれると紹介された素材は翌日には店頭から姿を消します。

ではこの本ではどのような食が紹介されているのか。

著者は国内外でいろいろと経歴がおありで、専門は大脳生理学、血液生理学とのこと。

そのような立場から書かれているのは、ありきたりの健康食ではありません。

もっと肉を食べましょう、コレステロールは高くても気にするな、塩分や糖分や脂肪も減らせる必要はない。

ざっくりいうとこんなところです。

つまり現在健康的な食事といわれている内容を批判しておられるのですね。

批判といいますか疑問を呈しておられるのです。

きっちりとその疑問の理由もデータで明記しておられます。

体を気遣って食事療法している人たちになんという福音か。

例えば必須アミノ酸を摂取するのに肉がベストなのだと。

肉を食べると幸福ホルモンが分泌され、人を晴れやかな気分にさせると。

肉は血管を強くするので脳溢血にもいいと。

砂糖のカロリーなんて1日のカロリー摂取量からすればたかがしれているので、デザートに甘いものを食べて満足しようと。

私はど素人ですので専門家がそう書いておられるのならそうかと思うしかありません。

実践するかどうかは本人次第ですよね。

で、あとがきの最後に座禅を信じろと。

「座禅をしていれば血圧も血糖値も下がるので糖尿病や脳梗塞になりにくいと確信している」と。

いや、これは食についての本だったのでは・・・・。(笑)

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする