2013年12月11日

「自縄自縛の私」蛭田亜紗子

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短編5編収録。

表題作がデビュー作です。

自分で自分を縛るのが趣味(?)な30代の女性。

最初は部屋の中だけでやっていたのですが、やがて出勤時にも服の下に縄を仕込むようになります。

それを上司に見られてしまったり。

『自縄自縛ブログ』というのも開設し、同じ趣味の中年男性と知り合いメールのやり取りをするようになるのですが・・・・。

その他の作品もやはり特殊な性癖を持つ人物の話です。

セックス相手の精子の入ったコンドームを冷凍保存する女、ラバーコスチュームで全身を包む女、婚約者のマンションに他所の男を連れ込んでセックスする女、など。

それぞれ独立した話ですが、他の話と接点があったりもします。

誰にも他人には言えないような癖があったりするんだなと。

フェチといいますか。

それぞれの人間のミクロな部分を覗き見るような作品集です。

どの作品にもなんだか孤独感というか寂しさというか渇望のようなものを感じます。

主人公たちの性癖はそれらを満たすためのオアシスなんでしょうか。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ひ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする