2013年12月21日

「肝、焼ける」朝倉かすみ

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表題作他4編。

「肝、焼ける」、31歳の真穂子は24歳の御堂くんと遠距離恋愛中。

いまいち御堂くんの態度がもどかしい真穂子は、東京から彼の住む稚内をこっそりと訪れます。

地元のいろんな人たちと出会いながら御堂くんに近づいていくのですが・・・・。

『肝焼ける』というのは北海道の方言で、『じれったい』とか『いらいらする』とかいうような意味だそうです。

御堂くんの態度に肝焼ける真穂子の言動というか、キャラがいい。

些細なことにイラッときたり余計なことを口走ったり、他の作品の主人公にも共通したキャラですね。

私は表題作よりも「コマドリさんのこと」がよかったです。

これが作者のデビュー作なわけですが、実に巧みな小説だと思います。

やはりキャラがいいですし、この作者は言葉の言い回しに独特な魅力がありますね。

「田村はまだか」を読んだときはあまり思わなかったんですけど、先にこちらを読んでいればまた違った印象を持ったかもしれません。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする