2014年01月08日

「部屋いっぱいのワイン」細川布久子

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著者がパリで行われたワインのコンクールで優勝するシーンから始まります。

といってもソムリエの代表選考会とか世界大会といった大きなものではありませんが。

フィトウというややマイナーなワインの試飲会です。

しかし参加者は著名なワインジャーナリストたち。

そんな中での優勝ですから立派なものです。

賞品として1年間フィトウにあるブドウ畑の所有者となり、1年後その畑で収穫されたブドウで作ったワインを150本贈呈され、しかもエチケット(ワインラベル)には畑の所有者として名前が明記されるとのこと。

ワイン好きにはたまらない名誉ですよね。

そんな導入部から始まって、著者のワインを中心としたパリでの生活の奮闘ぶりやいろんな人たちとの出会いが書かれています。

著者がワインと出会ったのは作家の開高健氏がきっかけだったそうです。

ちなみに単行本で出版されたときのタイトルは「エチケット1994」。

著者の名前が明記されたエチケットからのタイトルですが、もちろん開高健氏の短編集「ロマネ・コンティ・一九三五年」へのオマージュでありましょう。

本書の最後の文章も開高氏への思いで締めくくられています。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 04:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ほ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする