2014年01月16日

「ワンちゃん」楊逸

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2編収録。

表題作のワンちゃんは日本に嫁いだ中国人。

中国の女性に日本の男性を紹介する「お見合いツアー」を仕事にしています。

男性は田舎の嫁の来てのないような連中ですが、女性は若く美人です。

ワンちゃんも過去に同じような形で結婚しています。

ですが愛のある結婚ではありません。

以前のろくでもない夫から逃れるための結婚でした。

しかし現在の夫はテレビばっかり見て無口な男です。

年老いた姑の面倒も見なくてはなりません。

そんな中で企画したお見合いツアーにいた、土村という男性が気になるワンちゃん。

土村がツアーで知り合った女性と結婚することになり、ワンちゃんは涙を流します・・・・。

祖国の中国で男に苦労し、日本に来てもやはり満たされないワンちゃんの女心が切ない。

「老処女」もやはり中国人女性が主人公。

学問に没頭してきた日々でしたが、40代になってようやく現れた王子様のような男性に恋をします。

しかし・・・・。

どちらも主人公の女性は幸せに手が届きません。

最後にため息が出てしまうような話です。

この作家の作品は以前に芥川賞を受賞した「時が滲む朝」を読みましたが、私はこちらのほうがよかったですね。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする