2014年01月24日

「星新一 一〇〇一話を作った人(上・下)」最相葉月

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小説にはいろんなジャンルがあり、形式があります。

ジャンルでいえば純文学、ミステリー、SF、恋愛小説、時代小説・・・・。

形式でいえば長編、中編、短編、そしてショートショート。

星新一といえばSF作家であり、ショートショートの名手として知られた作家でした。

生涯に書いたその数は1001編。(実際にはもう少し多いのですが)

世界でも他に例のない圧倒的な作品数です。

そんな星新一の生涯をみっちりと描いたノンフィクション。

星製薬の御曹司という生い立ちは意外と知られていないかもしれません。

父の後を継いだものの経営の才能の無さや他の理由から多額の負債や問題を抱えます。

それは売れっ子の作家になってからも続くのですね。

ずっと苦労のしっぱなしでした。

作家としてはどうなのか。

日本のSFの入門編として、そして小説の入門編としても実に入りやすい星作品。

なので子供から大人まで幅広い人気があります。

しかしそれだけに文学としては軽く見られていたという事実があります。

直木賞の候補にはなったものの、文学賞にも縁のない作家でした。

しかし本書を読めば、星新一がどれだけSFやショートショートの普及に尽力したか。

どれだけ偉大な功績を残したか。

ひしひしと感じ取ることができます。

私も星作品はほとんど読んだと思いますが、また改めて読み返したい気持ちになりました。

それにしても著者の圧倒的な取材には恐れ入りましたね。

素晴らしい。

惜しみない拍手を送りたいです。

posted by たろちゃん at 04:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする